6月29日にコバコWork(ワーク)and Camp(キャンプ)で、「佐用町若者グループ活動応援事業」の二次審査が行われました。若者たちの「やってみたい!」という思いを形にし、若者がまちづくりを「自分ごと」として考えるきっかけづくりのために始まったこの事業。初年度となる今年は、どんな事業が採択されたのかを紹介します。
◆若者たちのアイデアと行動力をまちづくりに
町は「縮充のまちづくり」という方針を掲げ、人口減少を受け入れながら、充実した生活を送ることができるまちづくりをめざしています。こうした新たなまちづくりを進めていくために、今年度から「佐用町若者グループ活動応援事業」が始まりました。
この事業は、町の次世代を担う若者や子どもたちの「やってみたい!」という思いを応援することで、まちづくりを「自分ごと」として考えることや、地域のために貢献するきっかけづくりを目的として新しく始まりました。
◆この事業をきっかけに佐用町のにぎわいを
今回は、合計8組の応募があり、活動補助金の上限25万円の若者グループから3組、上限10万円の学生グループから2組が採択されました。
若者グループで採択された佐用イベント実行委員会の重田直人さん(上長尾)は、「町外で就職していましたが、Uターンして『ええやんサヨウ』というウェブサイトを運営していて、佐用町に多くの人が来てもらえるように情報を発信しています。この事業を通して、さらに佐用町をPRしていきたい」と、意気込みました。
学生グループで採択され
たRable(ラブル)代表者の大林想汰(そうた)さん(下徳久下)は、「自分たちの活動を発表することで、色々な人のアドバイスがもらえたことが嬉しい」と、支えてもらうことへ感謝していました。
また、審査委員長を務めた若州集落で宿泊施設「グラミンカ」を運営する大野篤史さんは、「今回の発表では、どのグループからも強い熱意を感じました。熱い思いは、人を巻き込み、人の渦を作り出します。今回のコンテストをきっかけに、佐用町がにぎやかになることを楽しみにしています」と、発表者をねぎらうとともに佐用町の未来へ期待を込めました。
◆若者グループの今後の活躍に期待
採択された各グループが開催するイベントなどは、今後、広報紙などでお知らせします。みなさんも、積極的に参加して、若者の活動をみんなで応援していきましょう。
◆採択した学生グループ
◇アニマルセラピー
Viemium(ビエミアム)
代表者:西田美沙紀さん(金屋)
福祉施設にセラピー犬を連れていき、動物が人間にもたらす良い効果を利用し、高齢者と若者との世代間交流をするボランティアを実施します。ボランティアや社会貢献に興味はあるものの、取り組んだことのない学生が多くいるため、このような機会を提供することで物質的な豊かさではなく、心身が満たされる暮らしをめざします。
◇若者の地域格差を調査し発信
Rable(ラブル)
代表者:大林想汰さん(下徳久下)
地域格差(情報・機会・移動)に悩む地方の学生に、「今の自分たちの環境でも挑戦できることは何かないか」を佐用町出身の都市部で活躍する人にインタビューし、その内容を記事にして発信します。さらに、ボランティアなどの活動の場の提供やワークショップなどを開催することで、先輩や同世代と交流ができる機会をつくります。
◇そうめんフェスを開催
空間奏舎
代表者:山地愛理さん(京都市)
そうめんを片手に、地域の人と観光客が音楽をとおして時間を共有し、佐用町というまちの魅力を知ってもらうきっかけになるような「音楽と味覚の奏でる、そうめんフェス」を開催します。
簡単に移動が可能な屋台を作製し、さまざまな場所でイベントを開催できるようにします。
◇「星」をテーマの公演を開催
星のうみプロジェクト
代表者:今 依子さん(西宮市)
絵本作家、ダンサー、アニメーション作家で構成されたグループが、旧海内小学校で「星」をテーマに公演します。
誰とも違う自分だけの楽しい生き方を作り出すきっかけの場として、絵本とコンテンポラリーダンスとアートアニメーションを融合させ、アートを身近に感じてもらいます。
◇移動式ショッピングモール
佐用イベント実行委員会
代表者:重田直人さん(下長尾)
どこでも簡単にお店を設けられる簡易的な販売ブースを製作し、会場がショッピングモールになるようなイベントを開催します。
出店者には、このイベントでの販売や接客などで得たスキルを蓄積してもらい、培ったノウハウを起業・創業といった次のステップにも繋げてもらいたいと考えています。
問い合わせ:企画防災課
【電話】82-0664
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