◆第40回 ペルセウス座流星群
毎年8月12日はペルセウス座流星群が極大になる日で、西はりま天文台ではこの日、観察会を行っています。流星(流れ星)とは夜空に光の筋のようなものが一瞬現れて、すぐに消える現象で、星が流れるのではありません。ほとんどは一瞬で消えてしまいますので、願い事を3回も唱えるのもかなり難しいです。流星の正体は直径1ミリから数センチ程度の小さな塵(ちり)で、これが地球の大気中に飛び込み、反応して光を出すことで、あたかも星が流れたように見えます。
では、この流星が「群」として毎年同じ時期にたくさん見えるのはなぜでしょうか?これは流星の素となる塵ちりが彗星によってばら撒かれ、そこを地球が通るためなのです。塵ちりは同じ方向からやってくるため、地球上からみると一点から放射状に飛び出すように見え、この点(放射点)がペルセウス座にあるため「ペルセウス座流星群」と呼ばれるのです。流星観察は夜空の広い範囲を粘り強く眺めるのがコツです。
兵庫県立大学 西はりま天文台
准教授 本田敏志
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