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(Uターンで活躍する若者たち)私が佐用(ここ)を好きな理由 Vol.4

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兵庫県佐用町

◆偉大な背中を追いかけて
「祖父と父の偉大さに気づきました」。そう語るのは、3年前に帰郷し、父が営む「ダスキン佐用」で働く四方田尚大(よほだなおひろ)さん。
龍野高校を卒業した四方田さんは、好きな車に携わりたいという思いから福井県の工業大学に進学し、機械工学を学びました。卒業後は、千葉県の空港で特殊車両を扱う会社に就職し、念願だった仕事に就きました。しかし、転機が訪れたのは曾祖母のお葬式で帰省したときのことでした。
「久しぶりに親族の顔を見たとき、みんな想像以上に年を取っていて、人はいつか亡くなるんだと実感しました。それなら少しでも長く家族の近くにいたいと思ったんです」。その思いから帰郷を決意しました。
当初は別の仕事を考えていた四方田さんですが、父の仕事を手伝う中で次第に「尊敬する祖父と父が築き上げた会社を、別のやり方で超えてみせる」という野心が芽生え、「ダスキン佐用」に就職することを選びました。現在、社内研修で資格を取得し、モップやマットのレンタル交換やエアコン・床の清掃業務など、多岐にわたる仕事をこなしています。「まだまだ技術は未熟です」と謙遜しますが、着実に経験を積んでいます。
父と共に仕事をする中で、「祖父と父がどれほど地域に根差し、信頼を築いてきたのかを知りました。その壁の高さに改めて偉大さを思い知らされました」と語る四方田さん。それでも、自分の代で会社をつぶすわけにはいかないと、強い決意を胸に秘めています。
「いずれは『ダスキンといえば父ではなく尚大だ』と言われるように、信頼される仕事をめざしていきたいです」。そう力強く話す四方田さんの姿には、未来への希望があふれていました。

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