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自治体の皆さまへ

特集1:在宅介護のススメ住み慣れた家でいつまでも(2)

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兵庫県加古川市

■CASE #2
Interview:看多機を利用して
About:看多機(看護小規模多機能型住宅介護)
小規模な住居型の施設への「通い」、自宅に来てもらう「訪問(介護と看護)」、施設への「宿泊」サービスが柔軟に受けられます。

○「おやすみ」と言い合える幸せ 看多機の利用者家族
夫はパーキンソン病で運動機能が衰え、「歩くのも怖い」と言っていたところ転んで骨折、半年間入院しました。夫とは「いつまでも一緒にいようね」と話していたので、退院後は看多機を利用して在宅介護することにしました。ケアマネジャーさんからの「全力でサポートします」という言葉が心強かったです。
私自身も痰の吸引や胃ろうの介助方法を学びましたが、医療ケアも必要な大きな夫を、私一人で介護するには不安がありました。でも、私ができないところは看護師さんやヘルパーさんに助けてもらえます。夜中に困ったときも看護師さんがすぐに来てくれますし、「しんどいときや用事のあるときは、宿泊を利用してください」と気遣ってくれます。柔軟な支援に、在宅介護の悩みはなくなりました。
就寝時に「おやすみ」と夫の寝顔に声を掛けます。ときどき「おやすみ」と返してくれると「在宅介護を選んで良かった」と思います。幸せなこの生活が続けばうれしいです。

[利用者の1日の流れ]
8:00…訪問吸引処置など
9:00…通い排せつ・食事・入浴介助、医療処置、リハビリ
15:00
17:00…訪問食事・排せつ介助など
21:00…訪問歯磨きなど

○家族のように見守り、ケアします
利用者の方と接するときは、家族のような関わりを意識しています。異常を早期に見つけるために、脈拍や体温を毎日測定し、痰の吸引や点滴などの医療ケアも随時行います。在宅介護では家族の協力が欠かせませんが、医療ケアを担う家族は戸惑いや不安を抱えています。安心して在宅介護を続けられるよう、私たちが必要なサポートを行います。
看護師は人の生と死に関わる仕事なので、責任とやりがいを感じます。特に在宅介護では、その方一人のために時間を使えるので、思いはより深くなりますね。
看多機事業所:長尾看護師

■他にもいろいろなサービスがあります
○通所介護(デイサービス)
施設で、食事・入浴などの介護や機能訓練が日帰りで受けられます。食事に関する指導や口腔の手入れ方法などの指導も受けられます。

○訪問介護(ホームヘルプサービス)
ホームヘルパーに自宅を訪問してもらい、食事・排せつ・入浴などの身体介護、掃除・洗濯・買い物・調理などの生活援助が受けられます。

○短期入所生活介護(ショートステイ)
介護老人福祉施設などに短期間入所して、食事・入浴などの介護や機能訓練が受けられます。

○小規模多機能型居宅介護
施設への「通い」を中心に、自宅で介護を受ける「訪問」、施設への「宿泊」サービスが柔軟に受けられます。

○認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症と診断された人が共同で生活しながら、食事・入浴などの介護や支援、機能訓練が受けられます。

○認知症対応型通所介護
認知症と診断された人が専門的なケアを受けられます。食事・入浴などの介護や支援、機能訓練を日帰りで受けられます。
※介護保険施設に入所して受けるサービスもあります。
他のサービスはこちら(※本紙参照)

■介護講座 家庭で使える介護のコツ~現職の先生が教えます~
家族に介護が必要になったときに役立つ知識が学べる講座です。家庭での介護知識や技術などを、講義と実技を交えて学びます。
日時:
基礎編(初心者向け)…11月4日(土)・11日(土) 午前9時30分~午後0時30分
応用編(経験者向け)…11月18日(土)・25日(土)午前9時30分~午後0時30分
場所:兵庫大学
対象:市内在住か在勤の人
定員:各30人(先着)
申込:10月31日までに介護保険課

くわしくはこちら(※本紙参照)

■在宅介護の思いに寄り添う
介護保険制度は、介護を社会全体で支える仕組みです。必要な介護サービスを利用することで、高齢になっても住み慣れた地域で安心して暮らせます。
皆さんの家族に介護が必要になったとき「在宅での生活を続けたい」という人の思いに寄り添い、介護する家族の負担も軽減できるさまざまなサービスがあります。
サービスの利用については、介護保険課、地域包括支援センターまで気軽にご相談ください。
介護保険課:村上 主査

問い合わせ:介護保険課
【電話】427-9123

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