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特集1:加古川河川敷がにぎわいとくつろぎの空間に かわまちづくり(2)

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兵庫県加古川市

■河川敷で『にぎわい』をつくる
河川敷でのイベントは大規模なものも行われるようになってきました。イベント主催者に、当日のにぎわいや河川敷への思いを聞きました。
●KAKOGAWA MUSIC FES 2023 re:START(カコガワミュージックフェス2023リスタート)
大規模野外音楽イベント。9月23日(祝)・24日(日)開催。

色々なステージがあって楽しい!!

○老若男女が楽しめるイベントに
KAKOGAWA MUSIC FES実行委員会
実行委員長一角さん

カコフェスでは、近隣地域にゆかりがあり全国で活躍しているアーティストを招き、来場者に身近な人々の活躍を紹介しています。また加古川西高等学校吹奏楽部の演奏や、約300人の子どもが踊るダンス発表、アイドルグループのライブなどを行い、当日は多くの人でにぎわいました。
各ステージを回り、飲食を楽しみながら一日を過ごしてもらうために、簡易トイレを増やし、駐車エリアの警備などにも力を入れています。前回は雨が降り、土壌が緩んだ中での準備が大変でした。マットなどで対策をしましたが、今後は整備されるとより良いイベント会場になると感じています。
電車を使っての来場者もいました。駅から河川敷までは行きやすく、動線も良いと思います。途中で楽しめるような出店や工夫があると、これからもっと駅から川周辺が盛り上がると思います。

●ONE LOVE KAKOGAWA(ワンラブカコガワ)
音楽・食・自然(キャンプ)の3つをテーマにしたイベント。10月1日(日)開催。

身近な場所での開催がうれしい!

自然を感じながら人が集える場所を
KAKORAGGA MUZIK
代表西垣(NISSIN)さん

普段はクラブやライブハウスなどでイベントを行っています。私が生まれ育ったまちで、そして屋外で大きなイベントをしたいと思い河川敷で開催しました。多くの人にレゲエという音楽を届けたいという思いや、このイベントが若い歌い手の憧れの場になり、育成につながればという思いもありました。
当日はデイキャンプエリアやキッチンカーエリアなども設け、多くの年代が楽しめる内容にしました。ステージの場所やスピーカーの向きを工夫するなど、騒音対策も続けています。参加者から「もっとレゲエを知りたくなった」「昼間に子連れで来られてうれしい」などと言ってもらえ、家族や仲間と河川敷で過ごせる空間を作れて良かったと思います。
今後は河川敷に行けばいつでも生演奏が聴けたり、川を眺めながらキャンプやバーベキューができたりと、自然を身近に感じながらさまざまな人が集える場所になっていくと良いですね。

■学生が参加!駅と川を『にぎわい』でつなぐ
河川敷のにぎわいには、JR加古川駅から川へと向かう一帯の活性化も欠かせません。
学生の視点からも、市の魅力を見つけ生かし方を考える取り組みが行われています。
○出店者×河川敷 新たな加古川スタイル
甲南大学経営学部望月ゼミの皆さん

私たちは大学と加古川市が主催するプロジェクトで「加古川の新たな魅力発信」をテーマに取り組んでいます。現地調査を行った際、JR加古川駅・寺家町商店街・河川敷が歩いて行ける範囲にあることや、高い建物が少なく空が広く見えること、自然が多くゆったりとした雰囲気があることなどを感じました。そこで、この自然を生かしながらSNSなどで魅力を発信する「加古川河川敷おしゃれピクニック」を企画・提案しました。
おしゃれピクニックは市のかわまちづくりの一環として商店街などで行われている「かわのまちマーケット」に合わせて開催します。ピクニックの飲食物などをかわのまちマーケットで購入し、河川敷へ移動することで、商店街から河川敷への動線ができ、にぎわいが生まれます。買った物を持ち運ぶバスケットは段ボール製で、ピクニックの参加者がシールやペンなどで自由にデコレーションできます。
河川敷と商店街をつなぐ方法は他にも色々とあると思っています。私たちの活動がきっかけになり、さまざまな角度から河川敷と商店街の利用が盛んになればうれしいです。

かわまちづくりイベントの様子はこちら(※本紙参照)

○かわのまちマーケット
日時:11月5日(日)午前9時30分~午後2時30分
場所:寺家町商店街、ベルデモール商店街など
内容:飲食やハンドメイド作品など約90店が出店します。

○学生が企画 加古川河川敷おしゃれピクニック
ピクニックセットを貸し出します。かわのまちマーケットで買い物をして河川敷でピクニックを楽しもう。

○ビジョンを持って取り組みます
市のかわまちづくりは令和3年度から始まりました。市民活動団体の皆さんのご尽力により、今年も河川敷でさまざまなイベントが行われています。市でも、JR神戸線南側の堤防上にキッチンカーを集めたイベントを行うほか、市民参加型のワークショップを開催するなど、河川敷を生かした新たなにぎわいづくりに取り組んでいます。
今後は堤防上に飲食店などの常設店舗を誘致し、新たなにぎわい拠点を整備したいと考えています。来年から事業者の募集を開始し、設計や工事を経て令和9年度末ごろの完成を目指します。
かわまちづくりは長期的な取り組みです。加古川らしさを磨き、伸ばすために、しっかりとビジョンを持って進めてまいります。
(岡田康裕 市長)

問い合わせ:市民活動推進課
【電話】427-9764

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