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自治体の皆さまへ

特集2:聴かせてくださいあなたの悩み

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兵庫県加古川市

※この記事に関連したSDGs項目は、3番

あなたは何か悩みを抱えていませんか。あなたの周りに苦しんでいる人はいませんか。コロナ禍などで生きる苦しみが増しているかもしれません。困ったとき、つらいときは相談窓口に声を届けてください。あなたの力になりたい私たちがいます。

自殺で亡くなる人が後を絶ちません。10〜30代の死因の1位は自殺で、事故で亡くなるよりも多くなっています。また、近年は働き盛りといわれる年代や、女性が増えているのも特徴です。自殺は誰にでも起こり得ることなのです。
背景には過労や生活の困窮、育児・介護疲れやいじめなど、さまざまな社会的要因が絡み合うといわれています。
自ら命を絶つ人の多くは孤独を感じ、自分がいなくなることが問題を解決するただ一つの方法のように思い詰めてしまいます。正常な判断ができないところまで追い込まれるのです。もしも今あなたが悩んでいて、落ち込んだ気持ちが続いているのなら、身近な人や相談窓口を頼ってください。あなたは決して一人ではありません。

■自殺者数推移(全国)
令和4年
総数:21,881人
男性:14,746人
女性:7,135人
資料:警察庁「自殺統計原票データ」

■年代別の死因順位(全国・令和4年)
○10代
第1位:自殺
第2位:不慮の事故
第3位:悪性新生物※

○20代
第1位:自殺
第2位:不慮の事故
第3位:悪性新生物※

○30代
第1位:自殺
第2位:悪性新生物※
第3位:心疾患

○40代
第1位:悪性新生物※
第2位:自殺
第3位:心疾患
※がんなどを含む。

資料:厚生労働省「人口動態統計」

■身近な人のゲートキーパーに
厚生労働省の調査では、自殺を思いとどまった人の多くは「身近な人に悩みを聞いてもらった」「専門家や相談員に相談した」と答えています。周りの人の様子がいつもと少し違う、おかしいと感じたら「何か悩んでいるの?」と声を掛けてください。話ができたら悩みを受け止め、ねぎらい、必要なときは左記の相談窓口などを紹介してください。このような対応ができる人を「ゲートキーパー」と呼びます。身近な人のゲートキーパーになることで助かる命があるのです。
○もしも「死にたい」と言われたら
「大丈夫。がんばれば元気になる」などと安易に励ましたり、「ばかなことを考えるな」などと叱ったりせず、「TALKの原則」で対応します。

[TALKの原則]
Tell:誠実な態度で話し掛ける。
Ask:自殺を考えているのかはっきりと尋ねる。
Listen:相手の訴えに傾聴する。
KeepSafe:安全を確保する。

※率直に尋ねることで自殺を助長させることはありません。尋ねることで「死」以外に方法はないか一緒に考えるチャンスになります。

■相談窓口
●こころの悩み・健康の悩みは
○市民健康課【電話】079-427-9191
月~金曜日午前9時~午後5時※祝休日を除く。

○加古川健康福祉事務所【電話】079-422-0003
月~金曜日午前9時~午後5時※祝休日を除く。

●休日や夜中に考え込んでしまったら
○兵庫県いのちと心のサポートダイヤル【電話】078-382-3566
月~金曜日午後6時~翌午前8時30分、土・日曜日、祝日24時間

○はりまいのちの電話【電話】079-222-4343
午後2時~翌午前1時

●死を考えるほど悩んだら
○よりそいチャット(生きづらびっと)
月・水・金曜日午前11時~午後10時30分火・木・日曜日午後5時~10時30分
土曜日午前11時~午後4時30分※最終受け付けは終了時間の30分前。
くわしくはこちら(※本紙参照)

●ひきこもりについて
○兵庫県ひきこもり総合支援センター【電話】078-262-8050
火~金曜日午前9時30分~午前11時30分、午後1時~午後3時30分※祝日、年末年始を除く。

●職場でのトラブルや困ったときは
○加古川労働基準監督署【電話】079-458-8467
月~金曜日午前9時~午後5時※祝休日を除く。

●生活困窮や生活保護について
○生活福祉課【電話】079-427-9382
月~金曜日午前9時~午後5時※祝休日を除く。

相談先やストレスチェックなどくわしくはこちら(※本紙参照)

■私たちに話してください
実際にさまざまな相談を受けている専門家3人に話を聞きました。

(中野)最近は私たち保健師や公認心理師が受ける、心の健康についての相談が増えています。
(竹内)コロナ禍の影響で相談相手が減ったり、経済状況が悪くなったりして相談を受けるケースも増えてきていますね。
(中野)相談者の中には、どんなことをどこに尋ねたらいいか迷う人もいるようです。悩みや困り事があるときは遠慮せず、まずはSOSを出してほしいです。
(小林)僕は「死にたいほどつらい」と相談を受けました。どんな困り事があるのか話を聴き、一緒に解決策を考えて、必要なら医療機関の受診を勧めることもあります。
(竹内)本人からだけでなく家族や知人なども含めて、幅広く相談を受け付けています。
(小林)ひきこもりの相談も多くなっています。相談をためらわれるかもしれませんが、本人や家族の状況に応じて適切な関係機関につなぐこともできます。
(竹内)悩みや困り事を話すのは勇気がいることですよね。でも秘密は必ず守りますから安心して相談してほしいです。

保健師:竹内さん
公認心理師:小林さん
保健師:中野さん

問い合わせ:市民健康課
【電話】427-9191

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