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特集:心がつながる里親制度(1)

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兵庫県加古川市

■里親って何?
◇里親とは
さまざまな事情で親と暮らせないこどもを自分の家庭に迎え入れ、成長を見守る人のこと。

◇里親制度が求められる理由
親と暮らせないこどもの多くは児童養護施設や乳児院などで生活しています。里親との生活で愛着関係や信頼関係を築き、家庭の在り方を経験することは、こどもの成長にとって大切なことです。

◇里親家庭のいま
県内では、多くの里親が活動していますが、数が足りていないのが現状です。

虐待、貧困、困窮などで親と暮らせないこどもの数:911人
うち里親家庭での生活が望まれるこどもの数:430人
うち里親家庭での受け入れ数:230人
※神戸市・明石市を除いた数。
出典/福祉行政報告例、県社会的養育推進計画

■里親の種類
◇養育里親
親と暮らせないこどもを一定期間養育する。原則18歳以下のこどもを受け入れる。独身でも可能。

◇養子縁組里親
養子縁組を前提にこどもの養親となる。原則15歳未満のこどもを夫婦で受け入れる。

◇親族里親
死亡などにより親が養育できないこどもを、親族が養育する。

◇専門里親
虐待、非行、障がいなどの理由で、特別な支援を必要とするこどもを養育する。

・里子が家庭に帰れるようになった場合や、里親との関係がうまくいかない場合は、里親委託が解除になる。
・乳幼児期から養子縁組をする場合は、こどもに生い立ちを伝えなければいけない。

■interview 新米里親さんに聞きました
◇たくさんの愛情を感じて育ってほしい
養子縁組里親 小野 晴樹さん・恵子さん

恵子さん:初めて会ったのは、こどもが生後10カ月の時。人見知りが激しい時期で、乳児院の先生から離れませんでした。面会を重ねるうちに少しずつ慣れてくれ、1歳のときに正式に受け入れました。親族はもちろん、夫の職場も里親制度に理解があり、私の職場の人たちにもかわいがってもらっています。こども家庭センターの担当者は3カ月に1度訪問してくれ、乳児院も「いつでも遊びに来て」と言ってくれます。

晴樹さん:里親と聞くと特別な感じがしますが、制度を知るうちに「実子かどうかは関係ない」と思うようになりました。いつか里親制度が子育ての一つとして、身近なものになると良いなと思っています。

Q里親になろうと思ったきっかけは?
里親をしている知り合いを通じ、親と過ごせない子が多くいる現実を知りました。「私たちが役に立てるなら」と夫婦で決めました。

Q子育て経験がなくても里親になれるの?
私たちは子育てが初めて。認定を受ければ里親になれます。里子を受け入れる前や受け入れてからも、乳児院の担当者さんや専門相談員さんなどにさまざまな子育ての方法を教えてもらっています。

Q共働きの家庭でも里親になれるの?
私たちも共働きなので大丈夫。ただし、里子を受け入れてから一定期間は一緒に過ごす方が良いと教わりました。私たちは夫が半年間付き添いました。こどもとの生活のために仕事や習慣を考えることは、里子でも実子でも同じですね。

■どうしたらなれるの?里親になるためには
STEP1 相談
県中央こども家庭センター(児童相談所)で相談・申し込みをします。
STEP2 研修・家庭訪問
里親制度の講義や実習を受講。養育環境などの調査のため、職員が家庭訪問をします。
STEP3 認定・登録
県から里親認定を受けた後、里親名簿に登録されます。
STEP4 引き合わせ
こどもとの引き合わせを行い、受け入れ準備が整えば里親委託が始まります。

問い合わせ:
里親制度…県中央こども家庭センター【電話】078-923-9966
くわしくはこちら(※本紙参照)
・子育て家庭ショートステイ…家庭支援課【電話】427-9293
くわしくはこちら(※本紙参照)

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