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ふれあい

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兵庫県多可町

■12月10日は何の日
いよいよ今年最後の月である12月が始まります。12月と言えば、クリスマス、年の瀬、大晦日などを思い浮かべ、どことなく気ぜわしさを感じる時期です。しかし、毎年12月4日から10日までの1週間が人権週間と決められていることを知っている人は多くないのではないでしょうか。
人権週間が定められたきっかけは、1948年の国際連合の総会にあります。そこで世界の自由、正義、平和を守るため、全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の基準を設けるべく、世界人権宣言が採択されました。そして、その2年後の1950年に世界人権宣言が採択された「12月10日」を「人権デー」としたのです。日本では、その日を人権週間の最終日と定め、その日を含む前の1週間を人権週間としています。
ここまで書いて、ふと、現在パレスチナやウクライナで起こっている悲惨な紛争のことが思い浮かびます。どちらが良いとか悪いとかではなく、果てしない憎しみの連鎖、戦争や紛争という名の下の、この上ない人権の侵害。ただただ人間というものが持つ業(ごう)のようなものを感じずにはおれません。
こういう時期だからこそ、もう一度、世界人権宣言や人権デーの持つ意義を問いなおすことが大切です。自分に何ができるのか、何をすべきなのか。大げさに考えずとも日常の中で、身近な人たちと自分との関係性を考えてみましょう。きちんと家族や友人への優しさや思いやりを忘れていないだろうか。ついつい師走の忙しさに紛れて見失いがちな身近な人たちへの感謝や尊敬の念を、この人権週間をきっかけに思い出してほしいのです。コロナ禍で、当たり前の事が当たり前でないことを実感し、当たり前にできるようになってきた現状に感謝しながら。
12月8日には「多可町民の集い」がベルディホールで開催され、人権についてみんなで一緒に考える機会として「人権講演会」も予定されています。ひとりでも多くの皆さんの参加を、よろしくお願いします。

問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389

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