病院通信

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■年末のご挨拶
多可赤十字病院　事務部長　堀内　秀樹
日に日に寒さが募ってまいりました。今年の夏も暑い日が続きましたが、エルニーニョ現象の影響でこの冬は暖冬とか。赤とんぼならぬカメムシが大量繁殖したのも異常気象のひとつでしょうか。
それでも、稲穂実る田園のあぜ道を彼岸花が赤く染める秋は駆け足で走り抜け、吐く息が白くなる季節の移ろいは、今年もきちんと時を重ねてやってきました。今年一年を振り返ると、世界中の時の動きを止めてしまった感染症の猛威も4年近くが経過し、今年は大きな変化が生じました。
5月8日から、新型コロナウイルス感染症は、感染法上の位置づけが2類相当から5類感染症に変更されました。
人々の動きもコロナ禍以前に戻りつつあり、これまで控えてきたイベントも平常通り開催され、街なかの雑踏でもマスク姿はすっかり少なくなりました。当たり前の風景に戻ることは喜ばしいことですが、一方でウイルスは見えない姿でひっそり潜んでおり、広がりをやめたわけではありません。
これまでのワクチンが成果をもたらし、感染後の重症化を防いではくれていますが、油断は禁物です。また、ここ数年鳴りを潜めていたインフルエンザも広がりをみせており、かくいう私も数年ぶりに感染してしまいました。本当に油断は禁物です。
こうしたウイルスは、これから寒い季節に拡大することは周知のとおりです。どうぞ、これまで同様、手洗い・うがいの励行に努め、積極的な健康管理を心がけてください。
多可赤十字病院では、こうした感染予防策としてのワクチン接種対応だけでなく、さまざまな健診メニューで予防医学にも力を入れています。
また、訪問診療、訪問看護など在宅療養も支援しています。介護医療院では、医療提供が必要なために自宅介護が困難な方々を受け入れています。
これからも、職員一同、地域の方々のニーズに応えられる医療機関としての責務を全うし取り組んでいきますので、どうぞよろしくお願いします。
まもなく2024年の幕があがります。皆様にとって、新年が素晴らしい一年になりますことを心から祈念申し上げます。

問合せ：多可赤十字病院
【電話】32-1223(代表)