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自治体の皆さまへ

ふれあい

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兵庫県多可町

■優しい言葉
朝日新聞の投稿記事から引用させていただく。
「急いでいた。その日は、とにかく忙しかった。いつものお店で、水を一箱買った時のことだ。駐車場へ向かう途中、カートの車輪が段差に引っかかり、思い切り転んでしまった。ショックと痛みで、ぼうぜんとなった。突っ伏したままの私を、カート整理をされるおじさんが助けに来てくれた。
カートを起こし、箱を車に積み込んでくれる。さらには『家に帰ってからは大丈夫?』とまで言ってくれた。
そんな優しい言葉を言ってくれるの?
驚きとうれしさが入り交じり、一気に肩の力が抜けた。頬に感じる夜風も柔らかく、だんだんと気力も復活してきた。
その夜、痛む足をさすりつつ、転んだ事を思い返した。情けないやら、恥ずかしいやら。その一方でなんだかおかしいのだ。いつの間にか、気持ちが満たされていたようだ。おじさんのおかげだと心から感謝した。
言葉はさまざまな側面がある。使い方次第で、前向きになったり、嫌な気持ちになったりする。けれど、優しさが含まれると心温まる。優しい言葉には、魔法があるとしみじみ感じた。」
私も、人前で転んだ経験があり、その時に感じた恥ずかしさや情けなさはよくわかります。
おじさんが、転んでしまった投稿者を助け、その上「家に帰ってからは大丈夫?」と気遣いの言葉をかけられたこと。とっさの行動だったのでしょう。痛みに共感し、支援した行動はすばらしい。人権を尊重する社会では、互いに助け合い、支え合うコミュニティの存在は不可欠です。投稿者は、このような交流を通じて人とのつながりの大切さを実感しています。そして、優しい言葉が持つ力について、感謝の気持ちとともに述べています。おじさんが何気なく使った言葉かも知れませんが、人の心に大きな影響を与えています。
他者を傷つけず、むしろ支えとなるような言葉を選ぶことが求められますね。まさに、日常の中での小さな行動や言葉が、人権の尊重と深く関わっていることを学びました。

問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389

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