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自治体の皆さまへ

あったかは~と通信Vol.15

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兵庫県多可町

■地域共生とこころの地図
ある会議で、「こんな不便なところに子どもに帰ってこいとは言われへん。」と言われた。その人と同じ地域に住むもうひとりは、「姫路市内の職場まで1時間ちょっと。不便やない。」と言う。田舎の不便さをあげるときりがなく、都会とは比べようがない。地域の不便ってなんだろうと、引き出しからコンパスを出してきて、多可町の地図を広げていろんなところに刺して円を描いてみた。グーグルマップで、2点間の所要時間もチェックした。びっくりの連続、地図の見方が一変したではないか。
隣接市町の大型商業施設や高速インターなどからのアクセス時間、距離、町内のいずれの地点をみても、車の移動に際立って不便なところはない。加美区の若い家族は、「清水坂トンネルで住環境がよくなったのでUターンを決断した。」と語った。八千代区の若い家族も、「都会からUターンしたが、以前より道もよくなって便利になっている。」と言う。
普段目にする地図は行政圏のものだが、生活圏で地図を見直すと周辺が玄関口として利便性の高い区域ではないか。福崎のスーパーへ行くと、八千代の人とよく出会うと聞いた。船坂トンネルを出て国道まで信号がない。多少道は狭いが生活圏の地図だ。
地域局を新たな地域コミュニティの拠点としてどう改編するかに多くの方の意見を集約しようと、小規模な座談会を進めている。その中では、行政圏と生活圏の重なる新たな地図をつくろうと提案を受けた。それを「こころの地図」と呼ぶ。人口減少社会という難局に道はあるのかを問いつつ、「こころの地図」に新たな道を描きこみたい。

問合先:総務課(地域共生社会づくり推進担当)
【電話】32-2382

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