■たか手話サークル
手話は、手指の動きや表情を使って視覚的に表現する「見ることば」です。
今回は多可町で聴覚障害者の理解啓発や手話言語の普及活動をする、たか手話サークルを取材しました。
「たか手話サークルは、約30年前に発足しました。当初は会員も数人で、何年も活動ができない状態でした。でも、平成28年から開講した町の手話奉仕員養成講座をきっかけにメンバーが増え、本格的に活動が始まったんです。」
現在の会員は25人。小学生から大人まで幅広い年代が所属しています。毎週水曜日の学習会を基本に、さまざまなイベントに参加するなど、時に真面目に、時に賑やかに和気あいあいと活動しています。
9月23日の「手話言語の国際デー」には、ベルディーホールが手話普及と平和のシンボルカラーであるブルーにライトアップ。これに合わせ、メンバーが杉原紙を使用した手作りのランプシェードを制作し、噴水広場で灯りを灯しました。
また、平成29年から出演している多可町芸能祭では、手話をしながら演技をし、さらに聞こえない人と共に手話歌やダンスも取り入れた手話劇を披露しています。今年は「水戸黄門」を題材に、8月から練習をかさね、本番ではメンバーのコミカルな演技や衣装で、会場に笑いを誘いました。「役を演じながら手話をするのは難しかったけど、たくさん練習をして、本番はみんな楽しくできました。お客さんの笑顔も、とても嬉しかったです。」
たか手話サークルの絆で、多可町の手話はますます広まっていきます。
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