■地域共生と先進地視察
「社会教育がまちづくりになっているまち、どこかええとこないやろか」と、丹波篠山市の社会教育委員長から相談がありました。「それやったら多可町しかないのでは」と答えると、「やっぱりそうなんやろな」とうなずいて、12月に同委員会が視察に来られることに。多可町の取り組みはまだまだ内向きで地道に力を蓄えているところですが、生涯学習まちづくりにかかわっている人たちからはけっこう注目されているんです。
今、多可町では総務省地域力創造アドバイザーを務める高崎経済大学教授の櫻井先生から指導を受け、新しい地域コミュニティの仕組みづくりを進めています。8月の講演会では、300人の方が熱心に先生の話に聴き入りました。11月には集落の座談会に直接入って話し合っていただきます。先生は社会教育学者でありながら、まちづくりのアドバイザーとして全国を飛び回っておられます。まちづくりは根っ子では社会教育と重なっているからです。
地域共生社会づくりは社会教育の看板はあげていませんが、取り組んでいる事業は学びと実践の社会教育ともいえます。コークゼミ、各種セミナー、先進地視察、互助活動、寸劇など、すべて学びが基盤になっているからです。
コークゼミでは、毎年先進地視察をしています。この7年間の訪問地は、豊岡市、養父市、朝来市、丹波市、丹波篠山市、三田市、小野市、赤穂市の計8市になります。中には複数回訪れた市もあり、多くのヒントをいただき活かしてきました。
今度は視察される側です。丹波篠山市の委員さんには、来春開館する「あすみる」(生涯学習まちづくりプラザ)の外観見学も含め、社会教育に基づいたまちづくりの取り組みを学んでいただきたいと思っています。
問合先:総務課(地域共生推進担当)
【電話】32-2382
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