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自治体の皆さまへ

心を燃やせ 心よ動け

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兵庫県多可町

■伝統を守るのは間違いなく「人」だ
10月12日・13日に行われた秋祭りを取材しました。
少子高齢化の波は、伝統の灯を消そうと村々に押し寄せます。その波に抗いながら、身を任せるところは任せつつ、村の人たちはその灯を守り続けています。
1年に1回、特別な日。
子どもたちが、村の青年さんや大人の人たちから唄や太鼓、踊りを教えてもらう。
そこには、人と人が顔を合わせて歩み寄る姿があります。次代の進化と共に忘れかけている「人」の息づかいがあります。
変わらない大切なものを肌で感じる2日間でした。

■安楽田集落『荒田神楽』
安楽田集落に古くから伝わる「荒田神楽」。
町の無形民俗文化財に指定されています。
本宮は、まだ真っ暗な5時から、獅子が1戸1戸「荒神祓い」にまわります。神楽や笛を務めるのは、集落の神楽保存会のメンバーと、中高生。毎晩稽古に励み、宵宮から本宮まで子どもたちは村の大人と一緒に祭りに携わります。
これまで、神楽は男性のみでしたが、少子化に伴い、昨年から女の子も笛か神楽を選べるようになりました。
本宮の午後2時ごろから、公民館前に村の人たちが集まり、神楽舞を楽しみます。
中学生の「荒神祓い」から始まり、中高生による「地舞」、「鈴の舞」、保存会による「扇の舞」「花の番」、そして最後の見せ場「背次ぎ」と披露します。
客席からは「ちょっと位置がなぁ」「それちゃうちゃう」といったおじいちゃんおばあちゃんの笑い声も。温かい声援を受けながら、新米神楽や笛奏者は堂々と役をやり遂げました。
村の宝は「神楽」、そして「子どもたち」。
※詳しくは、本紙をご覧ください。

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