■どんな対応?「内科疾患」の対応について
内科・総合診療科 山口仁史
内科の疾患と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?今回は、患者様への対応について当院の考え方をお伝えします。
当院の内科で対応できるのは原則15歳以上の方です。診療可能な疾患は、血圧や腎盂炎(症状が落ち着いたもの)、軽症の肺炎などです。新型コロナウイルス感染症も、軽症に限り検査や治療を行います。それより軽症な感冒や膀胱炎などは、開業医が診てくださっています。一方で、
重症や緊急を要する疾患の場合は、高度な治療が可能な市民病院などへ紹介しています。重症・急病の治療を他院で終えられたものの、社会復帰のためにリハビリが必要な場合は、当院で引き続き入院して、リハビリを実施していただけます。
▽「24時間いつでも大丈夫」ではありません
「救急病院はどこでも24時間、すぐ診てくれる」という訳ではありません。病院の規模などによって対応は異なります。
当院では、平日の午前は、内科、整形外科、泌尿器科、眼科、婦人科の医師が対応し、それ以外の時間帯は、内科医1人で急患対応をしています。内科疾患以外の急患は、原則お断りしています。胃カメラやエコーなどの検査も昼間のみです。血液検査やCTなどは、夜間でも実施できますが、結果が出るまでに1~2時間かかることもあります。
▽まずはご相談ください
当院は「どんな疾患でも治療します」という病院ではなく、地域の医療機関と連携しながら、「何でもご相談に応じます」という考えで、その時々に応じて、この地域で受けることができる最善と思われる治療方法をご提案しています。
また、治療方法を選択する権利は、患者様やご家族にあると考えています。「どのような症状に、どのように対応してもらえるの?」と不安な場合は、まずはご相談ください。
問合せ:多可赤十字病院
【電話】32-1223(代表)
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