■地域共生とコークラボ
地域共生の推進には拠点が必要と、令和2年8月、子育てふれあいセンターの空き教室を利用して、誰もが立ち寄れる居場所「コークラボ」を開設しました。
活動者の常駐は週2回程度ですが、場所がら子育て世代とつながり、いつしかそのブランチが伸びて成果が形になってきました。子育てふれあいセンターの行事には応援スタッフとして参加します。また防災学習、座談会などの交流の機会もつくり、まちづくりの輪を広げてきました。
「集落の公園の遊具が傷んでいて遊びに行けない」という声を聴けば、地域共生の課題と全町の公園の調査を実施し、その後、公園の遊具改修助成制度につながりました。
子育て世代はこの町をどうとらえているのかが一番の関心事でした。各集落の人口ピラミッドの分析から、子どもが急に増えた集落に気づき調べてみると、多くの場合、家族ぐるみの帰郷に女性の力が大きかったことが分かったのです。その女性たちは子育てふれあいセンターの利用者でした。
令和5年度から始まった新しいコミュニティづくりの検討は、まずコークゼミ修了生を軸にして、そこにこの世代に加わってもらえるよう、座談会から始めました。
1月に立ちあげた地域運営組織検討委員会は、この世代が参加できる環境づくりから手がけました。日曜日の昼間に開催、託児スペースを設けました。子どもを背負って意見を述べるママ、後方の託児スペースで遊ぶ子どもたち。今までにない雰囲気の多世代のワークショップになりました。この委員会は、今までの「あたりまえ」を変えたといえます。若い女性が魅力を感じるまちづくり、『コークラボ』はその拠点のひとつです。
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