何気ないひと言を 声に出す前に 考えてほしい
■第17回いじめ防止標語コンテスト 文部科学大臣賞 石塚花さん(山野部)
『次あったら教えてね。』
先生、私は二度も苦しまないといけないの?
現在高校1年生の石塚花さんが、今年の3月、「第17回いじめ防止標語コンテスト」で、文部科学大臣賞に輝きました。
およそ41万4,000点の応募の中から最高賞に選ばれた花さんの作品は、たくさんの人の心に深く突き刺さりました。
「何気ない言葉の大切さを伝えたかった。」
中学生という多感な時期に、自分自身を受け入れられず、周囲と比べて悩むことがあった花さん。環境の変化やちょっとしたきっかけで、学校に行くことも、大好きな友達に会うことも、嫌になったことがありました。
「私の悩みをしっかりと受け止めてくれてアドバイスもいただいたけど、「次」という言葉に疑問を感じました。同じ言葉でも、場合によっては、優しさではなく、相手を傷つける言葉になることもあるんだと気づかされました。」
自分も友達から悩みを相談されたとき、どんな言葉をかけただろう。
知らない間に、誰かを傷つけてはいないだろうか。
花さんは、このコンテストに応募することになったとき、当時の思いをストレートに作品に綴りました。
「受賞を聞いたときは、自分が伝えたかったことを評価していただいたことがとてもうれしかったです。」
4月から高校生活が始まり、環境も大きく変化。花さんは新しいスタートに心を弾ませます。
「友達と一緒に、遠くに出かけたり、カラオケデビューもしたい!ユニバにも行きたいな。」
悩んだ分だけ、強くなれる。優しくなれる。
10代から投げかけられた大人へのメッセージを、しっかりと受け止めよう。
そして、誰1人傷つかない学校を、みんなで作ろう。
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