文字サイズ
自治体の皆さまへ

あったかは~と通信 Vol.20

36/56

兵庫県多可町

■地域共生とエジプトの公民館
エジプトでは、社会教育の拠点として日本式公民館が設置されているそうです。
5月に新しいコミュニティづくりセミナーを開催しました。講師の櫻井常矢先生(高崎経済大学教授)を迎えに行った車中にて、その話が出ました。
先生がアドバイザーを務めている那覇市のある公民館でのこと。近所の学校でALT(外国語指導助手)をしているエジプト人が、授業後に来館して事業を手伝う内に、「地域コミュニティには、学び合いの場としての公民館が必要だ」と痛感したそうです。彼は、「エジプトは過去に長期独裁政治が続いたことから、市民はなんでも国にお任せという風潮で自立できていない」として、帰国後、それを解消しようと公民館の設置を進めました。さらに、社会教育を定着させたいと社会福祉主事の制度までできるとか。那覇市での指導がこのような形に発展したにも関わらず、先生は「実はまだエジプトには行ってないんだよね~」と大笑いでした。
さて、わが町の話し合いの場はどうなっているでしょうか。多くの集落で婦人会が解散、シニアクラブもその傾向にあり、社会関係を支える資本力が弱まってきています。その足元では、新たな生活課題が次から次に生じています。それだけに、コークゼミの重みが増しているのです。エジプトの話題は決して他所事(よそごと)ではありません。
先生は講演で、「前を見るよりもふり返ることが大事、とにかく話し合うこと、“ごちゃまぜ”で人は育つ」と説かれました。地域共生では“ごちゃまぜ”を“丸ごと”と言っていますが、同じことではないでしょうか。

問合先:総務課(地域共生推進担当)
【電話】32-2382

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU