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ふれあい

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兵庫県多可町

■「マイノリティ」
近年、目や耳にすることが多くなった言葉に「マイノリティ」という言葉があります。同性愛者や体の性と心の性が一致しない人などを指す「性的マイノリティ」、障がいのある人や病気の人、外国籍の人などを指す「社会的マイノリティ」などです。
この「マイノリティ」という言葉は、少数や少数派を表す英語ですが、日本語で使われる場合は、ただ単に社会の中での少数派の人や集団を指すのではなく、さまざまな視点で見たときに、そのことが原因で差別や偏見を受けやすい人や集団を指します。
では、なぜ「マイノリティ」の人たちは偏見や差別を受けやすいのでしょう。
少し乱暴な言い方をすれば、社会を形づくる多くのものが多数派の人たちを基準にして作られているからです。
身近な例をあげてみましょう。日本人の8人に1人程度が左利きといわれており、社会の中では少数派です。一般的に、ドアノブ、ハサミ、文字などはいずれも右利きの人用にできていて、左利きの人にとってはとても不便さを感じるものです。そのような意味において左利きの人はいわゆる「マイノリティ」に当たる人たちといえるでしょう。
一方、社会の中で多数派を占める右利きの人は、左利きの人の不便さに少しも気づかずに、自分たちが恩恵をこうむっている便利な社会が「当たり前の社会」「普通の社会」と誤解しがちです。このような誤解によって「マイノリティ」の人たちを社会にとっては特別な人、手のかかる人などと、その責任を「マイノリティ」の人たち自身に押しつける考え方をしてしまいます。しかし、それが偏見や差別などの社会から排除しようとする考え方につながる可能性があるのです。
「誰もが笑顔でいられる社会」
「誰ひとり取り残さない社会」が叫ばれる今日、「マイノリティ」の人々に想いを馳せ、自分をふり返ってみてはどうでしょうか。

問合先:人権啓発推進室
【電話】32-1389

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