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家族になろうよ

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兵庫県多可町

今回の巻頭特集はインドネシアから夢を叶えるために日本に来日し、多可町にあるマイスター工房八千代で働く技能実習生のユリさん、タリさん、トリさんを取材しました。
3人は家族のようなスタッフに囲まれながら一日一日を大切に過ごしています。

■ユリさん
YURIETA MEITIANAさん
料理が好きなので、受入先がマイスター工房に決まってうれしかった。
日本に来て、施設長やスタッフの人が優しく教えてくれてありがたいです。本当の家族みたいで、お母さんの時や子どもの時、おばあちゃんみたいな時もあって、毎日楽しいです。
わからないことがまだまだたくさんあるので、日本語や料理をもっと勉強しながら、これからも皆さんと楽しく過ごしたいです。

■タリさん
LESTARI ANGRAINIさん
アニメなどの日本の文化が好きだったので、日本を実習先に選びました。最初は不安だったけど、皆さんとっても優しくて、いろんな事を教えてくれて本当にありがたいです。
施設長が「家族になりましょう」と言って、私たちのことを家族として接してくれているのが涙が出るくらいうれしいです。
日本語教室や料理教室、バドミントンも参加していて、先生たちが優しくて面白いし、楽しい。多可町が大好きです。

■トリさん
TRI MUHARNIさん
日本の料理を勉強したいと思っていました。マイスター工房にこれてうれしい!
仕事は難しいけど、皆さんにいっぱい教えてもらっています。「がんばったね」や「がんばれ」と言われるとがんばれます。
病気の時に病院に連れて行ってくれたり、皆さんとてもよくしてくれる。本当に家族みたいです。
多可町のお年寄りの人はすごく元気。負けないようにがんばります。

■全国外国人技能実習生日本語弁論大会で堂々発表
昨年6月に2024年全国外国人技能実習生日本語弁論大会が開催され、ユリさん・タリさん・トリさんが参加しました。この大会は、技能実習生の日本語の習得、奨励および実習生同士の交流を図る取組みとして行われています。
ユリさんは、「MAGIC WORDS」をテーマに、日本語の「ありがとう」「ごめんなさい」「お願いします」の3つの言葉がもつ意味と優しさについて弁論し、見事、最優秀賞を受賞しました。

■日本語習得にむけて、楽しく勉強中!!
毎週木曜日に日本語教室に通う3人。日本語の読み書きはもちろん、語彙や文法などの言語知識の習得に励み、難関の日本語能力試験に合格することを目指しています。
渡辺進さんをはじめとする講師の皆さんは、日本語独特の言葉など、教えるのに苦慮しながらも、明るく熱心に取り組む彼女たちの力になりたいと尽力されています。
多可町ふれあいまつりでは、日本語教室ブースを出展し、母国の料理などを振る舞いました。

■マイスター工房八千代 施設長 藤原たか子さん
最初は、彼女たちも緊張していたけど、私たちも外国人技能実習生を受け入れることが初めてで、緊張しました。でも、故郷を離れてこんなに遠くまで来てくれた彼女たちを、孫のように思おうと、「家族になろう」と話して、3人ともうなずいてくれました。
性格は三人三様だけど、みんな明るくて勉強熱心で、仕事を覚えるのが早い。巻き寿司も上手に巻けるようになって、今ではうちの大切な戦力です。あと1年で帰ってしまうのが惜しいし、すごく寂しいですね。
彼女たちの夢は、バリ島で日本料理店を開店すること。この夢が実現できるようにしてあげることが、私の夢です。かわいい孫のために、まだまだがんばりますよ。
ユリ・タリ・トリのおかげで、いつも私やスタッフは助けられているし、幸せをもらっています。
ほんま、おおきに。

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