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工事完成!多可町生涯学習まちづくりプラザ あすみる

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兵庫県多可町

令和5年9月から工事を進めてきた、『多可町生涯学習まちづくりプラザ(あすみる)』の工事が、令和6年12月に完成しました。
多可町は、あらゆる世代が互いに学びあい、教えあい、人がつながるまちを目指しています。
「あすみる」は、学習機能の提供・活動場所の確保や、学習情報の発信・成果発表の機会を提供し、さまざまな学びを通じて得た知識、交流の広がりを人づくりに生かし、多様性を受け入れる「まちづくり」の拠点として、町民の皆さんの意見を広く設計に反映しました。

■設計コンセプト
▽「みちひろば」でみんなを紡ぐまちづくり
子育てふれあいセンターや統合中学校などの周辺施設と共に、多世代の人々の交流と連携を紡ぐ織物のような「みちひろば」
※詳しくは、本紙をご覧ください。

▽「融合」の複合
施設公民館と図書館の機能を融合し、新たな交流を創出。周辺環境にも呼応するデザイン

▽「災害」に強い避難施設
もしもの時は、町民を守り、頼りになる施設

▽「未来」へ紡ぐ施設づくり
ライフサイクルコストの削減と、公共施設マネジメントの考えを実現する未来へ紡ぐ施設づくり

▽竣工式
4月3日(木)予定
※1月から3月にかけて、図書館の図書移動などの業務を行います。
※一般利用は、竣工式以降となります。

■関係者インタビュー
(株)内藤建築事務所 大阪事務所 設計室 チームリーダー 東 卓男さん

▽イチオシポイント カーテンのように連なる山並みを模した外観デザイン
まちなみや緑豊かな周辺環境と調和した安心感のあるデザインになりました。日が暮れると、図書館上部のガラス面からあふれるやわらかな光が「まちづくりの拠点」として町を明るく照らすシンボルのように感じています。

▽やりがいを感じたこと
木材や杉原紙といった多可町産材を使いたいというオーダーをいただきました。天井の木ルーバーや壁の羽目板には多可町産木材、ガラス面には杉原紙の創作和紙など、多可町産材を建物内装に展開できました。

▽あすみるに望むこと
「あすみる」と「みちひろば」を中心に、子育てふれあいセンターや建設中の統合中学校と関わりながら、乳幼児から高齢者まで多様な世代が集い、交流し、つながりを持ち、いきいきとした交流活動が生まれることを期待しています。

▽私から見た多可町
町主催のワークショップ「ドラフト会議」に参加したとき、中学生からご年配の方まで、たくさんの世代が集まり、熱い思いを感じました。設計会議では、さまざまな検討事項がありましたが、建設プロジェクト課を中心に、多くの職員の参画のもと、円滑に進めることができました。これも役場全体の風通しの良さがあったからだと感じています。2年間ありがとうございました。

■みんなが気になる あすみるを見る
▽外観デザイン
・カーテンのように連なる多可町の山並み(妙見山・千ヶ峰・笠形山)を連想し、人々をやさしく迎えられるようなデザイン
・施設を使用する町民の姿を見せるため、外壁部にガラスを使用し、さまざまな交流を生む

▽図書館内デザイン
多可町の自然の要素(森の中をイメージした木構造、初夏のさわやかなグリーン、凛とした雪景色をイメージしたライトグレーなど)をイメージした内容や屋根構造

▽多可町特産品等を使用
・内装の一部に多可町産木材を使用
・デザイン性に富んだ杉原紙を使用した合わせガラス
・タカタータンをイメージした内装造作(大会議室)

▽災害対応
・大規模地震で想定される震度6強~7程度に対する安全性を確保
・住民の安全を守るため、非常用発電機を設置
・1階床高さを検討し、浸水に強い施設構造

▽あすみる基本理念

※詳しくは、本紙をご覧ください。

■関係者インタビュー
神崎・和以貴特定建設工事 共同企業体 現場代理人 藤原 宏樹さん

▽イチ押しポイント 図書館屋根を支える木造架構
ガラスから降り注ぐ光が、図書館の放射状に開く木造架構をキラキラと照らし、まるで森の中で木々を見上げたときのようで、美しさと木に守られているような安心感を感じます。

▽やりがいを感じたこと
施工難易度が高い木造架構および大空間の吹抜けの工事について、問題点の抽出や施工方法、手順の検討を3D図面で何度も検証し、予定どおり無事収まった際には、とてもやりがいを感じました。

▽あすみるに望むこと
地域の皆さんが気軽に足を運んで楽しめる・活力が湧く・そして安らげる「場所」となることを願っています。

▽私から見た多可町
最初の打ち合わせの際、多可町より「この建物は町民の期待が詰まった重要な施設であるとともに、楽しみを得る場所となるので、品質の確保はもちろん、本工事の関係者もみんなで楽しみながら進めよう」という言葉をいただいたことが印象的でした。調整なども臨機応変に対応いただき、とてもいいチームとなって案を出し合い、楽しみながら工事を進めることができました。

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