■残薬の解消とかかりつけ薬剤師の活用
多可赤十字病院 薬剤部長 小玉博一
新年あけましておめでとうございます。本年も皆さまの健康と幸せを心よりお祈り申し上げます。
昨年も多くの患者さまから、貴重なご意見をいただきましたこと、深く感謝いたします。患者さまの声を元に、さらに質の高いサービスを提供するため、引き続き努力いたします。
さて、新しい年を迎えるにあたり『残薬の解消とかかりつけ薬剤師の活用』についてお伝えします。
▽残薬解消の大切さについて
薬を適切に服用することは、自身の健康を守るためにとても重要です。薬を正しく服用せずに残してしまうと、治療効果が得られないだけでなく、薬の無駄遣いにもつながります。そこで、次のポイントを参考にしてください。
(1)定期的な薬の確認
処方された薬を正しく服用しているか、定期的に確認しましょう。不明な点は、かかりつけ薬剤師に相談しましょう。
(2)正しい服用方法の理解
薬の服用方法やタイミングを正しく理解し、指示通りに服用することが大切です。
(3)残薬の報告
定期診察の際に、残薬の状況を医師や薬剤師に報告しましょう。その状況から、処方の見直しや調整を行い、無駄な薬の削減につながります。
(4)無駄な薬の処方を避ける
医師や薬剤師(かかりつけ薬剤師)と相談し、必要な分だけの薬を処方してもらいましょう。
▽かかりつけ薬剤師の活用について
かかりつけ薬剤師とは、常に相談できる身近な薬剤師のことです。健康管理や薬の飲み合わせ、処方の確認など、不安や疑問について相談できます。また、皆さまの薬剤服用歴を把握していますので、服用中の薬の副作用や相互作用をチェックし、健康リスクを軽減する手助けをしてくれます。さらに、日常的な健康相談や生活習慣の改善に関するアドバイスも受けることができ、総合的な健康管理がしやすくなります。
今年も、皆さまが安心して医療を受けられる環境を整え、より良い生活の一助となれるよう、薬剤部一同全力で取り組んでまいります。ご不明な点やご相談がございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。
問合せ:多可赤十字病院 (代表)
【電話】32-1223
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