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健康ダイアリー ~10月は食育月間です~食事でめざす健康長寿の秘訣

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兵庫県太子町

健康長寿とは、病気にならずに生きることだと思っている人が多いのではないでしょうか。年を重ねると、多くの人は聴力、視力、身体能力が低下していきます。加えて、心臓病、脳卒中、慢性呼吸器疾患、がん、認知症などの慢性疾患を抱えるリスクも高くなります。2015年にWHOは「高齢化と健康に関するワールドレポート」を発表し、その中で、「健康な高齢化とは、病気になっても、障害を有しても、住み慣れた環境の中で残された機能的能力を発揮して、自立した生活のもとに幸福感を感じながら生きることである」と提唱しました。
健康長寿をめざすために、まずは食事を見直してみましょう。

中年期にはメタボリックシンドロームに注意しますが、高齢期になると、自分では気付かないうちに栄養不足になっていることがあるため、低栄養やフレイルに気を付ける必要があります。フレイルとは、体力や気力の余力が減り、心や体、社会的な機能が低下した状態のことで、長時間放っておくと要介護状態になる危険性が高くなります。
また、高齢になって切り傷などの治りが遅くなったと感じることはありませんか。これは、食事で摂取したたんぱく質から筋たんぱく質を合成する量と速度が低下しているからです。こうした体の機能の変化もあり、高齢者は低栄養になりやすいのです。

腹八分目は健康長寿につながるのでしょうか。一般的に健康に良いと言われている腹八分目ですが、近年の研究では中年期の生活習慣病対策には効果がありますが、成長期と高齢期には低エネルギーになりやすいため生存率や骨密度が低下する要因になると言われています。
年齢を重ねても、身体の機能を維持するために必要な栄養量は若い時とあまり変わりませんが、消化・吸収する力が弱いため若い時よりしっかり栄養を取る必要があります。また、食事を抜くと水分摂取量が減り、脱水を起こしやすくなるので注意が必要です。肥満や病気による医師からの食事制限がない限り、高齢期はしっかり食べることが健康長寿の秘訣となります。

食事のポイントは、1日3回、主食、主菜、副菜をそろえて食べることです。
主菜:魚、肉、卵、大豆製品などのたんぱく質を多く含む食品です。
副菜:野菜、海藻、きのこ類のビタミン・ミネラルを多く含む食品です。
主食:ご飯、パン、麺類などの炭水化物を多く含む食品です。

フレイル予防、改善のために特に重要な栄養素は主菜であるたんぱく質食品です。食欲がないときには、おかずを優先して食べましょう。食事をいつも手作りすることは大変です。塩分や添加物が多いものもありますが、市販総菜やレトルト、冷凍食品などを上手に利用すると便利です。食欲がないときには栄養補助食品なども活用しましょう。

■フレイルチェックをしてみませんか?
町では、自分の身体の状態をチェックできる健康チェック相談会を毎月1回実施しています。保健師・管理栄養士による個別相談もありますので、日頃の身体状況をチェックしてみましょう。

○健康チェック相談会
受付時間は各日とも9時30分から11時30分です。当日は直接会場にお越しください。

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