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自治体の皆さまへ

みんなで支え合う共助の輪~高齢者等買い物支援事業の取組~(1)

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兵庫県太子町

町では、高齢者が住み慣れた地域で自立した生活を送り、地域の中で支え合う共助の仕組み作りの一つとして「高齢者等買い物支援事業」を実施しています。
これは、自治会内で募った運転ボランティアに町が車を貸し出し、交通手段がない高齢者の買い物を支援する取組です。
今回は、高齢者等買い物支援事業を実施している3自治会のボランティア・利用者の声を聴きました。

■実施している自治会
現在、鼓ヶ原団地、広坂、田中の3自治会で実施しています。町が借り上げているファミリータイプの公用車に利用者が乗り合わせて、運転ボランティアが運転し、町内のスーパーなどに買い物に行きます。

■実施回数
週に1度の頻度で実施しています。火曜日は広坂、水曜日は午前に鼓ヶ原団地、午後に田中自治会で実施しています。

■令和4年度の事業実績
実施回数・利用人数

運転ボランティア登録者数

■事業の様子
(1)運転ボランティアは役場で、買い物支援事業用の公用車を借りて、自治会で決められた集合場所に向かいます。
(2)集合場所に到着後、利用者は運転ボランティアが運転する買い物支援事業用の公用車に乗ってスーパーなどへ向かいます。
行き先は利用者同士で話し合います。買い慣れた場所に行くこともあれば、住んでいる自治会から遠い場所に行くこともあります。
(3)町内のスーパーなどに到着後、買い物をします。
特に時間制限はなく自身のペースで買い物をされています。買い物の間、利用者同士の会話も弾み、調理の仕方や献立の話などをされています。利用者間で調理方法を教え合い、料理のレパートリーが増えたという人もいらっしゃいました。
(4)買い物を終えたら、車まで移動します。
利用者同士や補助ボランティアが荷物を持ち合ったり、カートを片付けたりしながら、車に荷物を積みます。
(5)集合場所まで利用者をお送りします。天候や、荷物の関係で利用者を自宅までお送りする場合もあります。解散後、公用車を役場に返却します。

■運転ボランティア・補助者の声
○二ノ丸直嗣さん(田中)
自治会内でも高齢化が進み、買い物に出かけられない高齢者が増えていると感じ、何か役に立てればとの思いでボランティアを始めました。
コロナ禍でも日常生活を守るため、皆さんで手指消毒などの感染対策をしながら運行しました。利用されている高齢者同士のつながりだけでなく、運転ボランティアも交えて横のつながりができていることはとてもうれしく思っています。
利用者から「ありがとう」と言われると、この活動をしてよかったなと改めて思います。

○加藤保廣さん(鼓ヶ原団地)
高齢化率が町内で一番高い鼓ヶ原団地は運転免許を返納し移動手段がない高齢者も増えてきています。
自治会で買い物支援をすることができないかと投げかけたのがきっかけでこの取組が始まりました。「高齢者が生活に困らないようにサポートしたい」という志で集まった運転ボランティアと一緒に活動し今年6年目を迎えることができました。
買い物に出かけるという機会を作り、その人の手助けができていることに誇りをもって活動しています。

○大西正美さん(広坂)
高齢者同士の支え合いは互いに元気をもらえると思っています。買い物支援事業も含め自治会で行っている「いきいき百歳体操」や「グラウンド・ゴルフ」などの取組は横のつながりが増えるきっかけとなっています。
高齢者が元気になれば一緒に住んでいる家族、子どもたちも明るく元気になり、自治会全体が明るくなると思っています。そのようなつながりを見ることができたときには「やってよかった」と、やりがいを感じる瞬間です。
買い物だけでなく互いに会話できることも楽しみになっています。

○栗岡弘子さん(広坂)
自治会から声がかかり、役に立てればと思い補助ボランティアとして活動しています。互いに健康で買い物に出ていけることに、ありがたさとやりがいを感じます。ボランティア活動をすることで周りから刺激を受けて、自分自身の健康づくりにもつながっています。何事も健康が一番なので、地域も自分も元気であり続けられるよう活動を続けられたらと思っています。

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