◇太子町をどんなまちにしていきたいか
大西:先程もお話したのですが、年代を問わず幅広い世代が一緒に関われる機会をもっと作っていけたらいいなと思います。また、高校にも太子町で行われるボランティア活動の案内をたくさんいただいていて、私もほとんど参加させていただいているのですが、そうしたボランティアの機会ももっと増えていったらいいなと思っています。
西坂:一つ質問なのですが、太子町の人口は減少か増加か、どういう傾向なのでしょうか。
町長:太子町は15歳未満の年少人口の割合が、兵庫県内の41市町ある中で一番高いです。全体では、生まれる人数より亡くなられる人数が多い自然減が続いていて、なだらかな右肩下がり、微減の状態になっています。
西坂:太子町は若者が多いというイメージもあったので、若者が減少しない、若者の活力あるまちを維持していって欲しいなと思います。
松本:スポーツが盛んなまちにしたいなと思います。スポーツを通して先程の多世代交流もできるようなイベントがあったらいいなと思います。
議長:若い皆さんの柔軟な発想をまちづくりに取り入れていくことは、議会としての非常に大事な視点、使命の一つです。
まちのシンボルを「拠点」として考えると、歴史は斑鳩寺、スポーツ交流は総合公園、学びの場としての役場地域交流館など、小さなまちの中に地域活性化の核となる拠点がたくさんあります。また、休日の総合公園では、住民主体のイベントが開催され、家族が集い、キッチンカーもたくさん来てくれています。若い皆さんにまちを楽しんでもらうこと、好きになってもらう仕組みづくりが持続可能なまちづくりと考えています。
入学以来、新型コロナの影響で制限が多い中、皆さんには、太子高校の一員としてまちを盛り上げていただいたことに深く感謝しています。残りわずかとなった高校生活ですが、仲間との絆をより深め、今以上の笑顔で太子高校を巣立っていただきたい、そして、卒業後もこのまちと関わっていただきたいと考えています。
皆さんの夢や目標が実現することを祈っています。ふるさとは、いつもあなたたちの味方です。
町長:皆さん、本日は若い視点からの貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
本日の皆さんの夢や目標、太子町のまちづくりへの意見や提案を聞いて、高校生の皆さんが町の良さや課題に気付き、理解し、この町の発展や住みやすいまちづくりについての願いをもち、将来の太子町の姿を考え、さまざまな形でまちづくりに関わっていきたいという思いを存分に感じました。
この提案を役場に持ち帰り、改めて職員と改善や新たな取組について話し合っていきたいと思います。
私は一昨年、町長に就任させていただき、「さぁ、未来を変えよう」を合言葉に、職員一丸となって町政をスタートさせました。
未来は皆さんの手の中にあります。若い皆さんの世代や、さらに子や孫の世代まで、聖徳太子の「和の心」が受け継がれ、「住んでよかったと思える太子町」を残していけるよう、我々も日々努力していきたいと思います。
住んでいるまちは町内外さまざまですが、ともに輝かしいふるさとを作っていきましょう。太子町は皆さんの挑戦を応援しています。
▽その他いただいたご意見
太子高等学校より、他の生徒や教職員からの太子町へのご意見をいただきました。その一部をご紹介します。
・JR網干駅を太子町の最寄り駅としてもっとアピールしてはどうか
・ラグビーでまちを活性化する取組をしてみてはどうか
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