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健康ダイアリー 太子町ご当地体操「ぼうじぃ体操」でフレイル予防!

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兵庫県太子町

◆身体的・心理的・社会的3つのフレイル
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間の段階を指します。年齢を重ねていくと、心身がダメージを受けたときに回復できる力が低下し、健康に過ごせていた状態(健康寿命)から、生活を送るために支援を受けなければならない要介護状態に変化していきます。太子町の健康寿命は、男性80.18歳、女性84.32歳であり、平均寿命(男性81.6歳、女性87.5歳)と比べて男性では1.42年、女性では3.18年介護が必要になるというデータが出ています。
フレイルは、大きく3つの種類に分かれます。一つ目が「身体的フレイル」です。運動器の障害で移動機能が低下したり(ロコモティブシンドローム)、筋力が衰えたり(サルコペニア)するなどが代表的な例です。高齢期になると、筋力は自然と低下していきます。
二つ目が「精神・心理的フレイル」です。高齢になり、定年退職やパートナーを失ったりすることで引き起こされるうつ状態などを指します。
三つ目が「社会的フレイル」です。加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで生じる状態などをいいます。
これら3つのフレイルが連鎖することで、自立度の低下は急速に進みます。介護を必要とする期間を短くするためにも、健康寿命を延ばす取組が重要になります。

◆予防により健康な状態に戻しましょう
フレイルには「可逆性」という特性もあります。自分の状態と向き合い、予防に取り組むことで、その進行を緩やかにし、健康に過ごせていた状態に戻すことができます。
予防で掲げている柱は3つあります。一つは、たんぱく質をとり、バランスよく食事をし、水分を十分に摂取するなどの「栄養」、次に、歩いたり、筋トレをしたりするなどの「身体活動(運動)」、さらに、就労や余暇活動、ボランティアなどに取り組む「社会参加」です。
フレイルはかかりつけ医次第ではなく、自分次第で改善したり、悪化したりします。歩行速度が落ちてきたり、つまずくことが増えていませんか。家族と住んでいても一人で食事をしていませんか。
そうした気付きから、行動は変えられます。
予防は栄養、身体活動、社会参加の三位一体です。フレイルの入り口は人それぞれだからこそ、一つの入口からドミノ倒しにならないように、それぞれの予防に努めることが重要です。

◆「ぼうじぃ体操」でフレイル予防
町では、フレイル予防の柱である「身体活動」の取組として、「ぼうじぃ体操」の動画を作成しました。ぎゅっと体操、背すじピーン体操、つまずかない体操、脳活体操、リズム体操の5種類があり、握力、転倒、認知機能など、高齢期で低下しやすい機能の維持・向上に特化した内容となっています。
体操動画は、町公式YouTube、オンライン通いの場アプリ内にて掲載しています。
まずは「ぼうじぃ体操」を始めることからフレイル予防を行いませんか。

【オンライン通いの場アプリ】
感染症防止を図りつつ、介護予防の取り組みを推進することを目的に、国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが開発したアプリです。体操動画以外に、行きたい場所を設定して、おすすめの散歩コースを検索・登録できる「お散歩支援」や、フローチャートに基づいて自分に適した運動・活動を見つけることができる「健康チェック」、「脳トレ」など、高齢者の健康維持に役立つコンテンツが満載です。「通いの場」と検索してアプリをダウンロードしてください。

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