◆まちに望むこと
町長:皆さんはこれから社会人となられ、社会で活躍されていくわけですが、これからの社会を担っていく皆さんから見て、若者世代が住みたいと思えるまちとはどんなまちか、そのために町に望むことはどんなことか、未来に向かってのお話をお聞かせください。
佃:私が太子町にあればいいなと思うものとして、リモートワーク向けの施設があります。このような施設があれば、例えば私が将来ITエンジニアとして働き始めても、太子町に住んだままリモートワークをすることができます。こうした施設が町内のどこかにあればいいなと思います。
また、奨学金について、大学卒業後に太子町に住むことを給付資格とするものがあればいいなと思います。現在、太子町にある奨学金制度は、いずれも卒業後に町内の企業や事業所に就職することを要件としているので、少し緩和していただき、町内に住むことを要件とすればより活用しやすいと思います。
三浦:私も奨学金を充実していただけたらありがたいと思っています。
加えて、太子町から町外の大学へ通う人向けに定期券代や駐輪代などの補助などがあればいいなとも思っています。
石川:先程述べた駅までのアクセスがよくなればもっと住みたいと思えるまちになると思いますし、また、これから先、結婚して子どもができたときなどの事を考えると、子育て支援の充実したまちがいいと思います。例えば、医療費の高校生までの無償化などでも、あればより負担の軽減につながると思います。
白子:最近、町内に公園が少なくなっていると感じていて、公園が宅地になったり、公園はあってもボール遊びができなかったりして、その影響なのか、子どもが道端でボール遊びをしている姿を目にしたことがあり、少し危ないなと感じました。子ども達が気兼ねなくボール遊びなどを楽しめる公園がもっとあればいいなと感じています。
また、私は秋祭りが好きなのですが、秋祭りのように若者から高齢者まで多くの人が集まってまちを活気づけるイベントを町にもっとPRしてもらえればいいなと思います。
町長:子育て支援について、皆さんが将来、家庭を持たれたときに他にこんなのがあればいいなと思うものはありますか。
白子:紙おむつの支給など、ちょっとしたことでもあるだけで助かるのかなと思います。
あとは子育て支援とは少し離れるのですが、自然と触れ合える施設などがあればいいなと思います。
佃:部活動の用具の支援などもあればいいなと思います。
議長:先程、自然についてのお話がありましたが、原地区にある福井大池をご存じでしょうか。
ここは、実は野鳥の宝庫で、毎年たくさんの渡り鳥がやって来ています。中でも、夏ごろに見られる「ツバメのねぐら入り」は圧巻です。福井大池のヨシ原は、東南アジア方面へ旅立つ前のツバメの寝床になっていて、その時期は日暮れ前になると数千羽のツバメが群れで飛び回る壮大な自然を体感することができます。
こうした古くから引き継がれてきた豊かな自然をしっかりと守り伝えていきたいと考えています。
町長:公園のお話で、先日、町総合公園にバスケットゴールを設置しました。完成に近づいている総合公園への希望はありますか。
石川:夜、学校終わりに、総合公園のランニングコースでウォーキングをすることがあるのですが、街灯が無く暗いところがあるので、もう少し明かりがあればいいなと思います。
議長:せっかくの機会ですので、この場をお借りして皆さんにお聞きしたいと思います。現在、町議会では住民の皆さんに議会活動をより広く知っていただくために、議会改革に取り組んでいます。
従来から3カ月に1回、議会定例会後に議会だよりを発行し、町内全戸に配布しています。ご覧になったことはあるでしょうか。
皆さんを含めた若い方が情報を得やすい手段としては、どのようなものがよいでしょうか。
佃:TikTok(ティックトック)などの動画に特化したSNSはどうでしょうか。あまり自分から見ようと思って見ることはありませんが、ショート動画が流れてくるとついつい見てしまうことがあるので、皆さんに見てもらいやすいかもしれません。
また、議会中継がYouTubeなどでライブ配信されていたら、中継を見る人も増えるかもしれません。
議長:ありがとうございます。今後の参考にさせていただきます。若い世代の方にも町議会に関心を持ってもらえるような方法を検討していきます。
町長:皆さんの考えを少しでも実現していけば、太子町はもっと良いまちになります。
太子町は、令和2年の国勢調査で15歳未満の年少人口の割合が兵庫県内41市町の中で一番高いという結果になっていて、子ども達の笑顔と声のあふれる元気な若いまちです。
これからも子育て世代など若い世代の皆さんに選んでいただける、また、「住んでよかった」、「これからも住み続けたい」と実感いただけるまちづくりを進めていきます。
議長:皆さんの若い視点とアイデアを未来につなげ、行政、議会、住民の皆さんがよりよく調和・協働できるよう、議会も取組を進めていきます。
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