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自治体の皆さまへ

健康ダイアリー ネットやゲーム、適度に付き合えていますか?

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兵庫県太子町

インターネットや通信機器の普及により、いつでもどこでも調べものをしたり、誰かとコミュニケーションをとれたり、私たちの生活はとても便利になっています。一方で、つい時間を忘れてゲームをしたりSNSを見たりして、気付くとスマホが手放せなくなっていませんか。今回は、そんな現代社会で気を付けてほしい「ネット依存」や「ゲーム障害」についてお話しします。

◆ネット依存、ゲーム障害とは
ゲーム障害は、WHO(世界保健機関)により2019年に新たな病気と認定され、ゲームに関して自分の行動が制御できず、ゲーム優先の生活となり、生活に支障が出てもやめることができない状態が12か月以上続いている場合をいうとされています。ゲームから得られる快感によって、脳の神経回路が変化することで起こるため、本人の意思でやめようと思ってもやめられなくなります。実は、病気として医学的に認められているのはゲーム障害だけです。ネット依存は医学的に病気と認められていませんが、ネットの過剰使用により生活や健康状態に影響が出る可能性もありますので、適切な使用を心掛ける必要があります。

◆ネット依存やゲーム障害による心身への影響
・睡眠時間が減少し朝起きられない
・昼夜逆転の生活になる
・規則正しい食習慣が乱れる
・眼精疲労・感情のコントロールが難しくなる
・攻撃的、暴力的になる
また、ゲームの課金による金銭トラブルや、生活リズムの乱れによる遅刻、欠席や欠勤などから、家族や周囲の人との関係が悪化することもありますが、本人は依存を自覚していないことが多いです。

◆ネット依存、ゲーム障害を予防するために
近年、ネット利用の低年齢化が進み、ゲームに触れる若い世代も多い状況にあるため、ネット依存もゲーム障害も患者数が増加しています。SNSやゲームは、無料で始められるものも多く、オンラインで世界中の人と気軽に対話ができ、ゲームに終わりがなく飽きさせないようなコンテンツが豊富にあるなど、昔に比べて依存しやすくなるように作られています。依存しないようにするためには、日頃からネット・ゲームを使用する際のルールを決めておくと良いでしょう。
○ルールの例
・1日の使用時間を決める
・月の課金上限額を決める
・守れなかったときのペナルティを決める
・ペアレンタルコントロール機能などを活用し、時間制限やインターネット接続制限を設定する
ルールを決める際に大切なことは、家族でルールを共有し、家族全員が守ることです。他の家族は自由にネットやゲームを使用しているのに一人だけ制限が課せられていると、その人は納得できません。また、ルールが多すぎるとかえって守ることが難しくなる可能性があります。家族で気持ちよくネットやゲームを使用できるように、ルールを決める際には家族全員で話し合いましょう。
ルール作りに加え、ネットやゲーム以外の活動も見直しましょう。ネットやゲーム以外の楽しみがあると、結果としてネットやゲームの使用時間を減らすことができます。

◆自分もしくは周りの人が依存症かも?と思ったら
依存症の本人には、自覚がない場合が多いです。
周囲の人からネット、ゲームの使用について責められたり制限されたりすると、隠れて使用する、ストレスを感じて余計に過剰使用する、暴れるなどの行動をとることがあります。依存症の本人は、現実の生活で何かしらの困難を感じていることも多いため、まずは、ネットやゲームの優先度が2番以下になること、そして、現実の生活での困難を軽減したり、本人が立ち向かう力を取り戻したりすることを目標に治療を受けましょう。自分や周りの人がネット依存、ゲーム障害かもしれないと感じたら、一人で抱え込まずに、医療機関や兵庫県精神保健福祉センター、龍野健康福祉事務所に相談してください。

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