◆新しい認知症観と認知症施策基本計画
誰もが認知症になりうることを前提とし、認知症になっても希望をもって生きられる社会を実現する「新しい認知症観」に立った取組の推進をめざすものとして、令和6年12月に、政府が認知症施策基本計画を策定しました。
令和4年の認知症の高齢者とMCIと呼ばれる軽度認知障害の人は推計で1,000万人を超え、高齢者のおよそ3.6人に1人が認知症または予備軍といえる状況です。
認知症は、ある日突然発症するわけではなく、年月をかけて徐々に進行していきます。今までできていたことが、できにくくなっていく状態を言います。39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんは「できることを奪わないでほしい」と認知症当事者の切実な思いを語っています。認知症になったとしても、すぐに何もできなくなるわけではないからです。
認知症の人は、今後当たり前の存在になるでしょう。認知症を自分事として理解し、自分自身や家族が認知症となった際にそのことを周囲に伝え、自分らしい暮らしを続けていくためにはどうすべきか、考える時代が来ているのです。
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