健康ダイアリー 自分の歯を大切に!

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歯科の2大疾患は、虫歯と歯周病といわれています。成人期において歯を失う原因の多くは、虫歯もしくは歯周病によるものです。また、近年は、高齢になっても自分の歯が残っている人が増えたため、その分虫歯や歯周病にかかるリスクが高まっています。そのため、歯科医療費は悪性新生物に次いで2番目に高く、高齢者以外の割合が高いことも特徴で、幅広い世代で罹り患する疾患となっています。

◆虫歯について
虫歯は世界で最も罹患率が高い疾患で、一度虫歯により歯に穴が開いたら自然に回復することはありません。虫歯を放置して根元まで細菌が達し病巣ができると、歯肉から膿がでることがあり、その場合、歯を抜くことがあります。
虫歯ができやすい箇所として以下の3カ所があります。
(1)歯の溝や歯と歯の間、歯茎に接した部分などから発生する虫歯
(2)過去に虫歯治療した詰め物の内部でより奥深くまで進行する虫歯
(3)歯周病により歯肉が下がった根元部分に発生する虫歯

◆歯周病について
歯周病は、歯の周囲の汚れの中に含まれる細菌の毒素で歯茎に炎症が起き、歯を支える骨が溶けていく病気です。

▽次のような症状があったら歯周病の可能性があります。
・朝起きた時に、口の中がネバネバする
・歯磨きの時に出血する
・硬いものが噛みにくい
・口臭が気になる
・歯肉が時々腫れる
・歯肉が下がって、歯と歯の間に隙間ができた
・歯がグラグラする

また歯周病は、全身の健康状態と関連しています。歯を失うことで噛む、飲み込むといった口腔機能が低下し、十分な栄養が摂れなくなると低栄養のリスクが高まります。そして、筋肉量が減少し要介護状態になるリスクも高くなります。中でも、歯周病と糖尿病は密接に関連し、糖尿病患者が歯周病の治療をすると血糖値のコントロールが改善します。また、糖尿病患者は、免疫力が低いため、歯周病になりやすく、より悪化しやすいともいわれています。

◆虫歯と歯周病の予防法
予防法としては、日々の歯磨きが大切です。歯磨きをサポートする電動歯ブラシ、歯磨剤、洗口液、歯間ブラシやデンタルフロスを活用するのも効果的です。ただし、電動歯ブラシの使用は、歯面や歯肉を傷付けてしまう可能性があるので3分以内にとどめることが推奨されています。また、歯周ポケットの中にできてしまった歯石は、歯磨きだけで除去することが困難なため、定期的に医療機関を受診して歯石除去をすることが有効です。また、かかりつけ歯科医院をつくり定期的な歯科受診をすることで健康な歯を残しましょう。

太子町では、歯周病検診受診券を20歳、30歳、40歳、50歳、60歳、70歳(令和6年4月1日時点)の人に5月上旬に送付しています。有効期限は、令和7年3月31日です。令和6年度未受診の人は、ぜひこの機会に歯周病検診を受診してみましょう。
※歯周病検診受診券を紛失された人は再発行ができます。不明点などは、さわやか健康課(【電話】276-6630)へお問い合わせください。
また、75歳以上の人には、歯・歯肉の状態や口腔機能をチェックできる検診を一人1回無料で実施しています。対象の人には、75歳で後期高齢医療に切り替わる際の資格確認書の送付時に、後期高齢者歯科検診受診券を同封しています。受診券を紛失された人や受診を希望する人は、町民課(【電話】277-1012)までご連絡ください。