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特集 未来につなぐ平和への願い

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兵庫県姫路市

終戦から78年。歳月の経過とともに、人々の心の中から戦争の記憶が薄れゆく中、二度とあのような悲劇が繰り返されることのないよう、まずは私たち一人ひとりが平和について知ること、考えることが大切です。
今月の特集では、姫路空襲の実相や本市の平和への取り組みについてご紹介します。私たちの平和への願いを未来につないでいきましょう。

■二度にわたる姫路空襲
太平洋戦争の末期、姫路は二度の空襲により甚大な被害を受けました。
一度目は昭和20(1945)年6月22日。現在のJR京口駅東にあり、戦闘機「紫電改(しでんかい)」などを造っていた川西航空機姫路製作所の工場を目掛けて午前10時前、米軍機B29が爆撃を行ったのです。この空襲で工場は壊滅的な被害を受け、付近の民家なども破壊されました。人的被害も甚大で、死者341人、重軽傷者等は360人に上りました。
二度目は同年7月3日。深夜から4日にかけて2時間近く、B29が焼夷(しょうい)弾で姫路城の南から姫路駅周辺までを爆撃。市街地は火の海と化し、総戸数の約40%が焼失しました。この時の死者は173人、重軽傷者等164人、全焼家屋1万248戸。被災者は4万5182人という大惨事でした。
※被害の状況は本市発行「復興の歩み」より

■平和の象徴・手柄山の慰霊塔
手柄山中央公園には、姫路をはじめ、太平洋戦争下の空爆で亡くなった全国の民間人犠牲者51万余りの人々を供養する「太平洋戦全国戦災都市空爆死没者慰霊塔」があります。
この慰霊塔は死没者を弔い、その霊を慰めるとともに、世界の恒久平和を祈念するため、昭和31(1956)年10月26日に建立されたものです。
天高くそびえ立つ塔の形は、地中に突き立てた剣をイメージしたもの。「もう戦争はしない」「戦争という名の剣は二度と抜かない」という不戦の誓いが込められています。
慰霊塔を取り囲む側柱には、建設に関わった113都市(当時)で構成された全国戦災都市連盟の被災記録などが刻まれています。
慰霊塔の建立以来、全国の空爆犠牲者を追悼するため、毎年10月26日に「太平洋戦全国空爆犠牲者追悼平和祈念式」が厳かに執り行われています。また、夜のうちに空襲で亡くなられた人たちを追悼するため、戦後75年の節目となった令和2(2020)年以降、追悼平和祈念式の時期に合わせて、平和を願う夜間ライトアップを行っています。

■平和首長会議への加盟
昭和57(1982)年、被爆地である広島・長崎の両市により設立された平和首長会議は、世界中の地方自治体で構成された国際機構です。核兵器廃絶に対する市民意識を国際的な規模で喚起するとともに、人類の共存を脅かす飢餓・貧困等の解消などに努力し、世界恒久平和の実現に寄与することを目的としています。
平成20(2008)年からは広島市、長崎市以外の国内自治体にも加盟が呼び掛けられ、本市は平成21(2009)年9月1日、会議に加盟しました。本年7月1日現在、国内自治体の99・8%に当たる1738都市が平和首長会議に加盟しています。

■平和への取り組み

■第11回平和首長会議国内加盟都市会議総会を姫路で開催します
毎年1回、全国の加盟自治体が一堂に会し、国内における平和首長会議の取り組みについての協議・意見交換、加盟都市の取り組みに関する情報交換などを行っています。11回目となる今回の会議は、県内初の開催。どなたでも傍聴できます。
日程:10月18日(水)・19日(木)
場所:アクリエひめじ
※詳しいプログラムなどは順次、公式ウェブサイトでお知らせします
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■千羽鶴を展示
市内の中学生が平和への願いを込めて折った千羽鶴を、平和を祈るメッセージや写真と共に展示します。
期間:7月31日(月)~8月10日(木)
場所:市役所1階市民ロビー

問合せ:企画政策室
【電話】221-2206

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