明けましておめでとうございます。
市民の皆さまには、輝かしい新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。
長きにわたったコロナ禍の影響も、この一年で徐々に収束へと向かい、私たちの生活にも日常が戻ってまいりました。一方で、いまだに続くロシアによるウクライナへの軍事侵攻や緊迫感を増す中東情勢、エネルギーコストや物価の上昇、コロナ禍を経て加速する少子化など、社会や経済を取り巻く環境は急速に変化し、先を見通すことは非常に困難であります。
このような状況においても、市民の皆さまの声にしっかりと向き合い、それぞれの想いに寄り添うことを何よりもたいせつにし、皆さまの「命」「くらし」「一生」を守り、支えるとともに、地域の「活力」を創造するため、引き続き、全身全霊で市政運営に取り組んでまいります。
さて、昨年は、「相談」「交流」「学びあう」をコンセプトに、思春期の若者や子育て世代を包括的に支援する「こどもの未来健康支援センター(みらいえ)」を開設したほか、夜間中学としては県内初の単独校となる「あかつき中学校」を開校するなど、ライフステージに応じた切れ目のない支援や、多様な学びの支援に取り組んでまいりました。
また、姫路城が日本で初めて世界遺産に登録されてから30周年を迎えたことを記念し、「平成中村座姫路城公演」や日本最大級のお城の祭典「特別版 お城EXPO(エキスポ) in 姫路」のほか、現在開催している「Himeji大手前通りイルミネーション」など、これまでになかったような多彩な事業を展開し、多くの方々に姫路にお越しいただきました。
本年6月には、日本初開催となる世界銀行主催の国際会議「防災グローバルフォーラム2024」がアクリエひめじで開催されます。同会議の成功に向けて支援するなど、国際会議観光都市・MICE(マイス)都市としての存在感を一段と高め、本市の魅力を国内外に積極的に発信してまいります。また、現在改修工事を進めている姫路球場では、完成したナイター設備を利用して、プロ野球二軍のオールスター戦「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024」の開催が予定されているほか、本市のシンボルロードである大手前通りでは、イルミネーションを継続して実施するなど、夜間のにぎわいづくりにも取り組んでまいります。観光の振興を市政の主要な柱の一つとして、姫路城世界遺産登録30周年記念事業の盛り上がりを継続させ、令和7年の大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭を見据えた国内外からの誘客に積極的に取り組むなど、まちのにぎわい創出や地域経済の活性化に向けて歩みを進めてまいります。さらに、子どもたちの健やかな成長を支えるため、子育て環境の充実を図るとともに、市立小・中学校等においてより良い教育環境を整備するなど、切れ目のない支援を一層充実させてまいります。
本年も市民の皆さまのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、本年が市民の皆さまと本市にとって良き年になることを祈念しまして、年頭のごあいさつといたします。
姫路市長 清元秀泰
<この記事についてアンケートにご協力ください。>