令和4年度の市の一般会計と特別会計、公営企業会計の決算が9月議会で認定されました。その内容の一部を紹介します。
【一般会計】
◆一般会計は約7億の黒字
一般会計で使われたお金(歳出)は242億2411万円、入ってきたお金(歳入)は250億8979万円でした。差し引き8億6568万円のうち、翌年度へ繰り越した事業に使う9787万円を差し引いた7億6781万円が黒字となりました。
◇歳入
歳入は2つの財源で成り立っています。市が徴収する税などの自主財源と国や県から入る補助金などの依存財源です。令和4年度は、依存財源が約70パーセントを占めており、そのうち半分が地方交付税となっています。
◇歳出
歳出で最も多いのが福祉の充実に使われる民生費です。住民税非課税世帯や子育て世帯への臨時特別給付金の支給などが含まれています。次いで業務全般の管理事務に使われる総務費、借金の返済に使われる公債費、医療や公衆衛生に使われる衛生費の順に続きます。
・市民一人あたりにすると…(令和5年3月末時点)
市税:約12万円
歳出全体:約69万円
【特別会計】
◆特別会計は5つすべてで黒字
国民健康保険や介護保険など5つある特別会計はすべてが黒字です。特別会計は特定の事業を行う目的で運用される、一般会計と経理が切り離された会計です。
○国民健康保険
歳入額:44億2554万円
歳出額:43億9008万円
差引額:3546万円
○国民健康保険診療所
歳入額:1億9924万円
歳出額:1億9839万円
差引額:85万円
○後期高齢者医療
歳入額:5億9647万円
歳出額:5億8356万円
差引額:1291万円
○介護保険
歳入額:49億2168万円
歳出額:47億5822万円
差引額:1億6346万円
○訪問看護
歳入額:7323万円
歳出額:7296万円
差引額:27万円
【公営企業会計】
◆公営企業会計は民間の会計と同じ
公営企業会計は民間企業と同様に借金や資産の出入りが分かる会計です。経営に伴う収支(収益的収支)と施設建設などの収支(資本的収支)の2種類があります。
○水道事業
収益的収支
収入:11億5230万円
支出差:13億623万円
引額:△1億5393万円
資本的収支
収入:3億528万円
支出差:8億1706万円
引額:△5億1178万円
○下水道事業
収益的収支
収入:16億8909万円
支出:16億8668万円
差引額:241万円
資本的収支
収入:11億9604万円
支出:18億6267万円
差引額:△6億6663万円
○病院事業
収益的収支
収入:49億5128万円
支出:41億8419万円
差引額:7億6709万円
資本的収支
収入:5億661万円
支出:6億5113万円
差引額:△1億4452万円
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