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自治体の皆さまへ

学んで行動につなげよう 多様性、部落差別問題、女性活躍…

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兵庫県宍粟市

■8月は人権文化をすすめる市民運動推進月間
8月は「人権文化※をすすめる市民運動」推進月間です。“人権”は、与えられるものではなく、自分たちの手でつくり出していくものです。生きるうえで「何が大切か」を一人ひとりが考え、その大切なものを守るため、自ら行動することで“人権”が生まれます。自由に学ぶこと、自分で選んだ相手と結婚すること、好きな服を着ること、選挙での投票ができること…。ふだんの“あたりまえ”は、過去の差別や不平等を乗り越えて育まれてきた“人権”によって守られています。しかし、「感染症にかかったことで差別を受ける」、「性別を理由に好きな相手と結婚できない」など、“あたりまえ”が守られない、社会で”あたりまえ”と認識されていない状況があります。
“おかしい”ことにおかしいと気づく、また必要なときに声を上げるためには、日ごろの学びが重要です。多様性や部落差別問題について考える講演会や女性の活躍を描いた映画会などに参加して、人権のことを学び、行動につなげてみましょう。
※日常の中で、お互いの人権を尊重し合う習慣が生活に根付いていること

◆映画会
はーとふるシネマ
「大コメ騒動」
(2021年、106分)
キャスト:井上真央、室井滋、夏木マリ
日時:8月4日(金)19時~
会場:ライブリーちくさ3階ホール

問合せ:千種まちづくり推進課
【電話】76-2210

◆講演会
いちのみや人権のつどい講演会
「アフリカ少年と考える多様性のある社会」
日時:8月5日(土)14時~
会場:はりま一宮小学校 体育館
講師:星野ルネさん(漫画家・タレント・放送作家、カメルーン生まれ姫路育ち)

問合せ:一宮まちづくり推進課
【電話】72-1000

◆講演会 ※要申込
人権文化をすすめる学習会
「無関心でいられても、無関係ではいられない人権・部落問題」
日時:8月18日(金)19時~
会場:宍粟防災センター
講師:松村元樹さん(公益財団法人反差別・人権研究所みえ常務理事兼事務局長)

問合せ:人権推進課
【電話】63-0840

◆講演会
ともに生きる地域づくり講演会
「リーダーに必要なこと」~これからどう生きるか~
日時:8月24日(木)19時~
会場:市民センター波賀
講師:佐々木大観さん(山崎町西願寺住職、元保護司)

問合せ:波賀まちづくり推進課
【電話】75-2220

■一人で悩まないで“ 性の多様性”相談窓口
性的少数者など、“性の多様性”に関する悩みが相談できる「しそうにじいろ相談」。女性に生まれ、現在は「父親」として生きる石原相談員が悩みに寄り添います。

・人権推進課 石原優人(いしはらゆうと)相談員
宍粟市で「女性」として生まれる。小さい頃から性別に違和感を持っており、20歳のときに「心と体の性の不一致」の診断を受ける。その後、名前を変え、パートナーと出会い、性別を「男性」に戻して結婚する。現在はパートナーと2人の子どもと市内で暮らし、「前田良」の名で講演会活動などもしている。

▽誰でも相談できるの?
はい。本人はもちろん家族や学校、事業所からの相談も受け付けています。

▽今までどんな相談がありましたか?
最近では、学生から「スカートをはくのが嫌だ。なぜ男女で制服を分けるの?」といった相談がありました。私自身も制服には本当に苦しめられました。「親には相談できない」「相談しても否定的なことを言われた」といった声もよく聞きます。相談を受けたら、まず本人の気持ちを聞き、スカート、スラックス、体操服など、何が着たいのかを確認し、本人の了承を得たうえで学校側に対応をお願いすることもあります。
今、全国的に制服の見直しをしている学校が増えてきています。宍粟市でも今年度から一宮北中学校の制服が性別に関係のないデザインになり、男性·女性用ではなくなりました。悩んでいる人からすると本当に救われると思います。

▽悩みを打ち明けられたらどうしたらいいですか?
「話してくれてありがとう」と言ってもらえるとホッとします。受け入れることができなくても、“受け止める”ことはできると思います。否定的なことを言うのだけはやめてください。本人の心にはその傷がずっと残ります。また、自分の性の悩みを他人にバラされることは「死」に結びつきます。悩みを打ち明けることは、本人にとってそれだけ辛いことだということも知っておいてほしいです。あとは、とにかくその人の話を聞いて会話を続けてほしいです。

▽みなさんに伝えたいことは?
LGBT(性的少数者)とか、性別とか、カテゴリで分けるのではなく、一人ひとりの人間を大切にしてほしいです。みんな違って当たり前。一人ひとりを受け止め、接して、知っていくことが大切だと思います。勝手に想像して、うわさやネットの情報だけを信じ、その人という人物をつくり上げるのではなく、ちゃんとその人のことはその人に聞いて知ってほしいです。
性に悩んで生きていくことは、決して不幸ではありません。幸せに生きることはできます。いろんな経験をし、いろんな人と出会って、そして困ったり、悩んだりしたときに「たすけて」って言えることも大切だと思います。
宍粟市には相談できる窓口があります。いろんな悩みを抱えている人がいると思います。困ったり、悩んだりしたときは、一緒にお話ししませんか。

■相談窓口ってどこにあるの?
・人権推進課 主査 片山悠太(かたやまゆうた)
「にじいろ相談」をはじめ人権に関する相談窓口は、宍粟防災センター2階にあります。電話やメールなどでも相談できます。相談は無料。秘密は固く守られます。一人で悩まず、まずは相談してください。

・人権相談…月~金曜日(平日)
・にじいろ相談…毎月第3水曜日
・女性相談…毎月第1火曜日・第3金曜日
※くわしくは本紙18ページ参照

問合せ:人権推進課(宍粟防災センター2階)
【電話】63-0840【FAX】63-0841【メール】shiminsodan-kk@city.shiso.lg.jp

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