新緑が美しい季節となりました。令和6年度が始まり、早や1か月半以上が経とうとしています。新たな生活や挑戦を始められた人も、少しずつ新しい環境に慣れ始められた頃ではないでしょうか。戸惑いや不安を感じることもあるとは思いますが、自分の信じた道を自分らしく進んでいってほしいと思います。人は失敗して学ぶことも多く、いろんな経験を重ねながら、自己形成を図っていくものだと思います。一瞬の喜びではなく、一生の喜びを求めて挑戦してほしいと願っています。
さて、私たちのふるさと「宍粟市」も誕生して今年で20年を迎えます。宍粟市は琵琶湖とほぼ同じ大きさで、その約9割を豊かな森林が占めており、悠久の歴史の中を森林(もり)と共に歩んでまいりました。また、約1300年前に編さんされた「播磨国風土記」には「宍禾郡(しさわのこおり)」と記されており、古くから肉もあれば穀物もある、いわば豊穣の地として永い歴史を紡いできた土地でもあります。
市の名称は合併時のアンケートなどで、市民の皆さまから旧宍粟郡の「宍粟」にしてほしいとのご意見が多数寄せられたことから「宍粟市」となりました。私は宍粟に対する先人の想いを大切にしながら、脈々と受け継がれてきた歴史、文化、人の営み、自然などを風景と捉え、さらに新たな風景を創り出すことにより、市民の皆さまが誇れるまち「宍粟」を、次の時代に繋げていきたいと考えています。それが私の役割であることを肝に命じ、今後もまちづくりに取り組んでまいりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いします。
季節は夏に向かい、徐々に気温も高くなってまいりますが、体調には十分に気を付けていただき、元気にお過ごしください。
宍粟市長 福元晶三
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