薬で改善しない病気には手術が必要になることがあります。宍粟総合病院の外科・消化器外科では毎年300件ほどの手術が行われ、消化器系のがんや虫垂炎(ちゅうすいえん)(もうちょう)のほか、外傷の縫合など幅広い疾患に対応しています。手術の必要性は医師が慎重に判断し、患者様の意思を尊重しながら治療を進めます。心配な症状があれば、病状が進む前に診断を受けてみましょう。
■対応している主な手術
○消化器がん手術
胃・大腸・食道・肝臓・すい臓などの消化器がんの手術。化学療法も行います。
○乳房・甲状腺腫瘍手術
乳腺や甲状腺にできた腫瘍の摘出手術。悪性腫瘍には化学療法も行います。
○ヘルニア手術
足のつけ根や腹壁のヘルニア(脱腸)、胸焼けの原因となる食道裂孔ヘルニアの手術。
○胆のう摘出術
胆石症・胆のう炎の手術。胆のうを摘出します。
○急性腹症手術
虫垂炎・腸閉塞の手術。そのほか、突発的な激しい腹痛を起こす病気を治療します。
○肛門手術
薬で治らない痔核(いぼ痔)の切除や痔ろうにも対応します。
■我慢しないで早めの治療を
鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)や肛門疾患(痔)は日常生活にすぐには影響が出ないため、我慢して治療を後回しにしてしまう傾向があります。放置しておくと重篤な状態になったり、治りにくくなったりするため、日常生活を快適に過ごすためにも、早めに治療を検討しましょう。
○鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸)
腸の一部が皮膚の下に飛び出てくる病気です。手術は1時間程度で、メッシュという人工のシートで隙間を補強します。
○肛門疾患の痔ろう
肛門の周囲が腫れて痛くなる病気です。切開して膿を出すと痛みが軽くなります。放置すると治療にも時間がかかります。
※詳しくは本紙をご覧ください。
■内視鏡手術で体の負担を軽減
早期の胃がんや胆石・胆のうの摘出、ヘルニアの修復などの手術には、体への負担が少ない内視鏡カメラを使った「腹腔鏡手術」で行われます。術後は医師とリハビリや栄養管理のスタッフが連携し、体力や抵抗力の向上を図りながら日常生活への復帰に向けてチームで取り組みます。
○診療日は
外科・消化器外科 月~金曜 午前
問合せ:総合病院
【電話】62-2410
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