文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和7年 二十歳の祝典

1/33

兵庫県宍粟市

快晴に恵まれた1月12日、二十歳の参加者が山崎文化会館に集い「令和7年しそう二十歳の祝典」が行われました。今年の対象者は352人で、その内293人が祝典に出席しました。会場では旧友との再開を喜び、お互いの近況を話す光景が見られました。
オープニングはダンスパフォーマンス。ダンススクール「イコールダンス」のメンバーが軽快なダンスを披露し、二十歳の門出を祝いました。
式典では出席者を代表して三木遥香(はるか)さんと春名奏希(そうき)さんが「どんなときも周りの人への気遣い、優しさ、思いやりを忘れず、愛情深く信頼してもらえる大人になれるように精進していきます」と二十歳の誓いを述べました。
続いて、福田咲(さき)さんと山本怜央(れお)さんが福元市長から記念品と花束を受け取りました。
式典の後は、実行委員会が企画した「お楽しみ抽選会」。抽選番号が読み上げられるたび、会場から大きな歓声が沸き上がりました。

■二十歳のキラリ☆宍粟人
◇困難下でも『心のきらめき』を持って生きられる社会を創る
南光 開斗(なんこう かいと)さん

将来の夢は困難下でも『心のきらめき』を持って生きられる社会を創ること。『心のきらめき』とは生きがいや希望、感動などなにげない幸せを意味する自作の造語だという。そう語るのは法政大学現代福祉学部福祉コミュニティ学科に在籍する南光開斗さん。現在は休学し、学外の活動に取り組む。その活動とは…。
南光さんの母がALS(筋萎縮性側索硬化症)を患ったのは、小学5年生のとき。その時から彼はヤングケアラーとなった。ヤングケアラーとは家族に介護が必要な人がいる場合に大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護などを行う18歳未満の子どものこと。懸命に介護をしても母の病状は進行し、意思の疎通も難しくなっていく。南光さんが母のためになにかできないかとネットを検索しても、病状に合った介護サービスや意思疎通に役立つ製品などの社会資源の情報を得ることはできなかった。それらの存在を知ったのは、それからずっと後のこと。利用することができていれば、自分たちの介護の負担を減らし、母の幸せをもっとつくってあげられたかもしれない、と当時を振り返る。
その経験から南光さんは、おもに難病患者とそのケアラーを対象にした、利用可能な資源の情報を得ることができる共創型総合情報プラットフォームの開設をめざす活動に取り組んでいる。そのプラットフォームの名前はinfora(インフォラ)。インフラとしての情報プラットフォームをつくりたいとの思いから命名した。
「情報不足という課題を解決できるinfora(インフォラ)を立ち上げ、困難下でも誰もが『心のきらめき』を持てる社会を実現したい。」南光さんの柔和な表情の中に強い決意が感じられた。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU