■地方債(借金)残高の推移(一般会計+特別会計)
震災関連事業の地方債残高が平成11(1999)年度をピークに減少しており、全体としても減少傾向にあります。
■基金(貯金)残高の推移(一般会計+特別会計)
(※1)経済事情の変動などによる財源不足や、災害復旧などの予見できない事業の財源を補うための基金
(※2)公共施設などの整備や保全費用に充てるための基金
今後の施設の整備や保全、地方債の償還に備えて積み立てを行っています。
■財政状況を示す4つの指標健全化判断比率
(※3)この基準を超えると国の定めに従い、早期に財政状況を是正する必要があります
◇健全な財政状況だから今後も大丈夫?
令和4年度決算の実質収支はプラスでしたが、今後、少子高齢化や人口減少が進むことで、歳入の根幹である市税収入の増加は見込めません。また、歳出では社会保障関連経費の増加や、公共施設の老朽化により維持・管理費用が多額になることで、固定的な経費の占める割合が高くなることから、財政状況は厳しいものとなります。
■今後の財政上の主な課題
◇新ごみ処理施設の建設
市クリーンセンターの老朽化に伴い、新ごみ処理施設の整備に取り組んでいます。施設の整備には約463億円を要し、地方債(借金)の増加が見込まれます。
◇市立病院の経営健全化と建て替えの検討
病院事業会計の令和4年度決算は前年度より改善したものの、依然厳しい経営状況が続いています。また、建物の老朽化への対応も課題です。
(市立病院の決算報告は本紙25面参照)
◇土地開発公社の経営健全化
市が出資している土地開発公社は、長期保有土地を多く抱えており経営を圧迫しています。経営の健全化に向けて、保有土地の有効利用や処分について検討を進めています。
■行財政経営基盤の強化に向けて取り組みます
今後の厳しい財政状況に対応するため、これからの時代にふさわしい行財政経営の実現に向けた具体的な取り組みを定めた「宝塚市行財政経営行動計画」に基づき、行財政経営基盤の強化に取り組んでいます。市税収入の確保や事務事業の検証などの取り組みを着実に推進し、持続可能な財政運営の実現を目指します。
問合せ:財政課
【電話】77・2022【FAX】72・1419
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