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実は、厳しい宝塚市の財政状況(1)

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兵庫県宝塚市

■4年ぶりの赤字
財政調整基金を14億円取り崩した結果、実質収支は黒字となっていますが、実質収支から財政調整基金の積み立てや取り崩しなどの要素を除いた実質単年度収支は、令和元年度以来4年ぶりの赤字となり厳しい状況です。財政課題に対応しながら現状の財政運営を続けると、今後10年間の収支累計が約113億円の赤字になる見通しです。

◇収支(実質単年度収支)の推移

◇貯金(財政調整基金)の取り崩し額の推移

■この先どんな課題があるの?
◇市立病院の経営強化と新病院建設
令和5年度の市立病院の決算は、一般会計からの8億円の経営支援を差し引くと、経常損失が生じています。また、建て替えの財源確保も課題です。

◇新ごみ処理施設の建設
クリーンセンターの老朽化に伴い、新ごみ処理施設の整備に取り組んでいます。施設の整備には現時点で約463億円を要し、地方債(借金)の増加が見込まれます。また、物価高騰による建設費増加のリスクもあります。

◇土地開発公社の経営健全化
市が出資している土地開発公社は、長期保有土地を多く抱えており経営を圧迫しています。経営の健全化に向けて、保有土地の有効活用や処分を検討します。

■全591事業見直し
本市の厳しい財政状況を踏まえ、事業の必要性や有効性などの観点から、すべての事務事業を見直し、収支改善に取り組む必要があります。市民や事業者への影響が大きい取り組みも見直しの対象となります。

◇市役所、SC・SSなどの閉庁時間を17時半から17時に短縮
業務効率化やデジタル化を進め、市民サービスの向上と職員の働き方改革を進めます。

◇公共施設(建物施設)保有量最適化方針に基づく取組の推進
市民ニーズの変化や施設の老朽化などを踏まえ、必要最小限の施設でより効率的な運営を目指します。

◇各施設の利用料金の見直し
受益者負担適正化ガイドラインに基づき、各施設の料金を見直します。

◇その他歳入を増やす主な取り組み
・ふるさと納税のさらなる確保
・市有地の売却など市の財産を活用した財源の創出
・民間企業からの広告料収入の拡充

◇その他歳出を減らす主な取り組み
・ペーパーレスの推進など内部事務改善による経費の削減
・管理職特別手当の支給を3年間休止、時間外勤務の縮減

問合せ:
財政課【電話】77・2022【FAX】72・1419
経営改革推進担当【電話】77・4571【FAX】72・1419

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