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自治体の皆さまへ

市立病院だより~市民の健康といのちを守ります~

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兵庫県宝塚市

■薬による骨粗しょう症治療に取り組んでいます
薬剤部 薬剤師
上柳 祐華(うえやなぎ ゆか)
平成30(2018)年近畿大学薬学部卒業。
大学では薬物動態学の研究を行う。
卒業後、市立病院に入職。循環器内科病棟での勤務を経て、現在は整形外科病棟で業務を行う。

◇骨粗しょう症とは
骨粗しょう症は、骨に含まれるカルシウムの量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
病状が進行して骨が脆(もろ)くなると、つまずいて転倒したときや、くしゃみなどのわずかな衝撃で骨折してしまうこともあります。
また、骨粗しょう症は心筋梗塞や脳梗塞のように直接命を脅かす病気ではないものの、体を支える主要な骨である大腿(たい)骨(足の付け根の骨)や背骨などを骨折すると、生活の質を大幅に低下させることもあります。
しかし、自覚症状に乏しく、背が縮んできた、腰が曲がってきたなど骨粗しょう症による症状がある場合でも、年齢のせいだろうと見過ごされるケースが多く、気付かないうちに病状は進行します。

◇二次性骨折の予防が重要!
体を支える主要な骨を骨折した後、骨粗しょう症によって他の骨折を起こしてしまうことを二次性骨折と言います。
二次性骨折を起こすと、介護が必要になったり、寝たきりになってしまう可能性が高まります。初回骨折後、薬で適切に骨粗しょう症を治療することが重要です。

◇市立病院の取り組み
骨折の連鎖を起こさないために、市立病院では初回骨折後の骨折治療と同時に、早期からの骨粗しょう症治療を医師・看護師・薬剤師で行っています。
具体的には、骨密度測定、レントゲン撮影、採血検査などの検査を行った後、患者さんのライフスタイルに合わせた最適な治療薬を選択しています。
また、治療薬の中には口腔内の状況により使用上注意が必要なものがあるため、歯科医師や歯科衛生士とも連携し、より安全で安心な治療ができるようにしています。
さらに、薬剤師は主治医とともに入院患者に対する薬剤選択の根拠や治療継続の重要性について「退院時薬剤情報提供書」に記載することで、転院先の病院、かかりつけ医、保険薬局と情報共有を行っています。

骨は体だけでなく、健康寿命を支える上で非常に重要なものです。まずは、脆くなってきた骨を治療し、そして治療を継続することが大切です。
私たちは「転ばぬ先の杖」として骨粗しょう症治療を行い、患者さんが元気に楽しく年を重ねていけるよう、これからも真摯(しんし)に取り組んでいきます。

■3月2日(土)は、救急診療を一部制限します
8時~13時の間、災害トリアージ訓練のため救急外来の診察をかかりつけ患者のみに制限します。
また、この時間の受付窓口は正面玄関となります。
ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いします。

■エフエム宝塚(83.5MHz「)市立病院の得した気分!」
日時:3月9日(土)17時20分~17時50分
(再)3月10日(日)19時~19時半
テーマ:薬による骨粗しょう症治療に取り組んでいます
出演:薬剤部 主査 杉生 雅和、上柳 祐華

■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
がん患者同士の不安や悩み、体験を話す交流の場です。
日時:3月27日(水)15時~15時40分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人とその家族(当院を受診していない人でも参加可能)

問合せ:同センター
【電話】87・1161

■石川県金沢市への災害支援活動を行いました
市立病院は、令和6年能登半島地震の被災地支援のため、災害派遣医療チーム(DMAT)や災害支援ナースを派遣しています。

問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624

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