~患者さんに寄り添い、地域から信頼される病院になります~
■顎(がく)関節症について
歯科口腔(こうくう)外科 主任部長 橋谷(はしたに)進
平成22年から市立病院勤務、平成30年から現職。口腔外科専門医として診療に従事。がん患者の手術・化学療法・放射線療法などの口腔管理も行っている。
日本口腔外科学会専門医・指導医、歯科医師臨床研修指導医、日本口腔感染症学会院内感染予防対策認定医、日本口腔ケア学会口腔ケア指導者。
◇顎関節症とは
顎(あご)の関節やその周囲が何らかの原因で痛んだり、動きにくくなる病気です。女性に多く、年齢では20~30代に比較的多くみられます。何もしていない時には、痛みが出たり顎の周囲が腫れることはありません。
◇顎関節症の症状
・口を大きく開けられない
・食事中に顎がだるくなる
・口の開閉時に音がしたり、違和感がある
・顎の関節や筋肉が痛い
・食べ物をかむ時に顎が痛い
◇顎関節症が原因の副症状
(全てが顎関節症によるものとは限りません)
・頭痛や肩こり
・耳鳴りや耳がつまった感じがする
・かみ合わせがおかしい
・歯や舌の痛み
◇顎関節症の原因
・硬いものを好んで食べる
・片方だけでかむ
・歯ぎしりや食いしばり
・頬づえ、うつぶせ寝
・ストレス
・大きなあくび
・事故による外傷
・歯の治療後にかみ合わせが合っていない
・長時間の歌唱や、フルートなど吹奏楽器の使用
◇顎関節症の治療
症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返しますが、自然に治ることが多いです。
重症の場合、放っておくと進行して治りにくくなるため治療が必要です。痛みがある場合は、痛み止めや筋肉を和らげる薬を使用し、症状が継続する場合はマウスピースを入れて、顎の安静を図ります。まれに手術をすることもあります。
◇顎関節症にならないようにするには
・硬いものばかりの食事はできるだけ避け、痛みがある場合は柔らかいものを食べるようにしましょう
・体勢に気を付けて、頬づえ、うつぶせ寝や、長時間同じ姿勢をとらないようにしましょう
・ストレスを少なくしましょう
・大きなあくびなど、口を大きく開けるのは避けましょう
・口を開けて顎の音がしても、おもしろがって何度も鳴らさないようにしましょう
お困りの際は、かかりつけ医からの紹介状をお持ちの上、当院を受診してください。
■エフエム宝塚(83.5MHz)「市立病院の得した気分!」
日時:6月8日(土)17時20分~17時50分
(再)6月9日(日)19時半~20時
テーマ:顎関節症について
出演:歯科口腔外科 主任部長 橋谷 進
■市民公開講座「脳梗塞について」
日時:6月15日(土)14時~15時
場所:東公民館(申し込み不要。直接会場へ)
内容:講師は、脳神経外科主任医長 美山 真崇(みやま まさたか)
手話通訳・要約筆記:あり
問合せ:経営統括部
【電話】87・1161【FAX】87・5624
■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
がん患者同士の不安や悩み、体験を話す交流の場です。
日時:6月19日(水)15時~15時45分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人とその家族
(当院を受診していない人でも参加可能)
問合せ:同センター
【電話】87・1161
問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624
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