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自治体の皆さまへ

市立病院だより

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兵庫県宝塚市

~患者さんに寄り添い、地域から信頼される病院になります~

■沈黙の臓器腎臓を守るには
腎臓内科部長 兼 血液浄化療法センター長 川田 博昭
主に阪神地区の病院で約16年間腎臓内科や透析医療について研さんを積み、4月から7年ぶりに当院へ再赴任。
日本内科学会総合内科専門医・内科認定医、日本腎臓学会専門医・指導医、日本透析医学会専門医・指導医・VA血管内治療認定医、日本透析アクセス医学会VA血管内治療認定医

腎臓は、背中側に左右2つあるソラマメのような形の臓器です。心臓から出る血液の約25%が腎臓に流れていて、尿を作ったり、赤血球の造血や骨のバランスを整えるホルモンを出していたりと多様な働きをしています。

腎臓は一度壊れてしまうと回復することができないので、腎臓の病気は早期発見と早期治療が必要です。ただ、腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるほど、ほとんどの病気でかなり悪化するまで自覚症状がないため、学校や職場の健康診断での検尿が重要となります。特に尿蛋白(たんぱく)が出ている場合は今後の病状に関わりますので、必ずかかりつけの腎臓内科を受診してください。

当院の腎臓内科では、腎機能低下の初期段階の治療から最終段階である腎代替療法までを診られる体制を整えています。具体的には、検尿で異常が見られる腎炎では、腎生検(腎臓の組織を採取して、顕微鏡で詳しく調べる検査)を行い、必要に応じた治療を行うほか、腎不全に対しては、腎臓の機能を改善させるための薬物療法や食事療法を行い、腎臓の保護を積極的に行っています。

また、当院の血液浄化療法センターでは、末期の腎不全となり、腎代替療法が必要となった患者さんに対して血液透析ができるよう手術をしたり、外来通院での血液透析を行っています。腎臓の疾患以外の重症の病気で入院している患者さんに対しても、血液浄化療法(血漿(けっしょう)交換、白血球除去療法、腹水濃縮、エンドトキシン吸着など)による治療を主治医と連携しながら行っています。

健康診断で指摘された検尿異常は早期にしっかりと検査することが重要です。当院では、かかりつけの先生方と密に連携しながら日々の診療を行っていますので、お困りの際は、かかりつけ医からの紹介状をお持ちの上、早めに受診してください。

■エフエム宝塚(83.5MHz)「市立病院の得した気分!」
日時:9月14日(土)17時20分~17時50分
(再)9月15日(日)19時半~20時
テーマ:沈黙の臓器 腎臓を守るには
出演:腎臓内科部長 兼 血液浄化療法センター長 川田 博昭

■市民公開講座「足・膝・股関節の怪我(けが)と病気」
日時:9月14日(土)14時~15時半
場所:ソリオホール
手話通訳・要約筆記:あり
内容:
「足の怪我と病気」講師は整形外科医長 森尾 太志(ふとし)
「膝の怪我と病気」講師は整形外科医長 坂本 龍之介
「股関節の怪我と病気」講師は整形外科部長 藤原(ふじはら)勇輝

問合せ:経営統括部
【電話】87・1161【FAX】87・5624

■糖尿病教室
「糖尿病と最近の薬~ライフスタイルに合わせて~」
マスク着用で15時10分以降にご来場ください
日時:10月1日(火)15時20分~16時20分
場所:市立病院 講堂1
定員(先着):30人
内容:講師は糖尿病内科部長 越智 史浩
対象者:糖尿病と診断された人とそのご家族(当院を受診していない人でも参加可能)

申込み・問合せ:平日14時~16時に内科外来受付へ
【電話】87・1161

■がんサロン「セキレイ」(対面式とZoomの同時開催)
がん患者同士の不安や悩み、体験を話す交流の場です。
日時:9月18日(水)15時~15時45分
場所:がん診療支援センター(現地参加は予約不要。開始10分前までに直接会場へ)
対象者:がん治療中の人とその家族(当院を受診していない人でも参加可能)

問合せ:同センター
【電話】87・1161

問合せ:市立病院
【電話】87・1161【FAX】87・5624

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