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[特集] その投稿、本当に大丈夫? インターネットと人権(1)

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兵庫県尼崎市

■その投稿、本当に大丈夫? インターネットと人権 被害者にも加害者にもならないために

インターネットは便利な一方で、他人への名誉損毀(きそん)やプライバシーの侵害、SNSでのいじめなど人権に関わるさまざまな問題が発生しています。国では、SNSなどで誹謗(ひぼう)中傷する内容の投稿をした人を特定するための情報開示の裁判手続きがより簡略化されたり、侮辱罪が厳罰化されたりするなどの法整備が進んでいます。被害者にも加害者にもならないために、インターネットで起こり得る人権問題について理解を深めましょう。

◆インターネットでの人権問題の状況
全国のインターネットでの人権侵犯事件※の数は高水準で推移(※人権が侵害された疑いのある事件)


令和4(2022)年の1,721件のうち、プライバシーの侵害665件・名誉毀損346件

出典:法務省「令和4年における〔人権侵犯事件〕の状況について(概要) インターネット上の人権侵害情報に関する人権侵犯事件(新規開始)」

人権侵犯事件の総数は減少傾向にある中で、インターネットでの人権侵犯事件は高水準で推移しています。中でもプライバシーの侵害と名誉毀損が半数以上を占めています

◇インターネットトラブルに詳しい弁護士に聞きました!
弁護士 大田健司さん
~インターネットを使う際のポイント~
・個人の特定につながる情報は発信しない
・知らない人とのやりとりは控える
・目の前に相手がいると思って発信する

Q1.トラブルが発生するのはなぜ?
A.インターネットには匿名性や非対面性という特徴があります。投稿先に人がいることを想像しにくいため、直接では言えないようなことが言えてしまうのです。

Q2.どんなトラブルが増えているの?
A.未成年に多いのですが、SNSなどのコミュニティ内でのいじめが増えています。ささいな言葉の行き違いからグループを外され集中して悪口を言われるなど、いじめにつながるトラブルが増えています。

Q3.誹謗中傷ってどんなこと?
A.真偽に関係なく社会的な評価を下げることや私生活上の情報を無断で公表すること、「ばか」「ぼけ」など相手を侮辱する行為など名誉権・プライバシー権を侵害する行為は誹謗中傷です。

Q4.法的責任を問われることはあるの?
A.例えば「あいつは犯罪者だ」など社会的評価を下げることは名誉毀損罪になる場合が、プライバシーの侵害が不法行為として認められたときは民事的責任(損害賠償)を負う場合があります。

問合せ:ダイバーシティ推進課
【電話】6489-6658【FAX】6489-6661

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