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■File33 歴史博物館
今月は、開館から3年が過ぎ、これまでに市内外から約14万人が訪れた尼崎市立歴史博物館を紹介します。
◇国の登録有形文化財に
江戸時代の尼崎城本丸跡に位置する同館は、昭和13(1938)年に高等女学校の校舎として建設された歴史的建築物です。正面玄関両サイドの八角形の窓や、2本の円柱で支えられた大きなひさし、そしてひさし上の時計台など、玄関回りの意匠が特徴的で、その文化財的価値が認められて、昨年11月、国の登録有形文化財に登録されることが決まりました。また、昭和2(1927)年築造の石垣風の旧校門も登録されることになりました(詳細は本誌26ページ参照)。
◇多彩な展示活動
同館では、これまでに特別展や企画展などの展覧会を13回主催し、県立歴史博物館の巡回展やあまがさきアート・ストロールなども含め、多彩な展示活動を行ってきました。1月6日〜3月24日、「尼崎市指定文化財の精華(後期)」をテーマに、同館が所蔵する尼崎市指定文化財を展示する展覧会を開催します。
また、本市の歴史を紹介する常設展では、展示資料の入れ替えを随時行うとともに、高度経済成長期ごろの家電製品や古写真を展示した新コーナー「歴史博物館昭和通」を開設しました。現在はNHK朝の連続テレビ小説に関連させ、服部良一と本市の関わりについて紹介するミニコーナーも設けており、今後も新しい企画を予定しています。
◇生涯学習と地域活動
同館は、あらゆる世代の皆さんが本市の歴史や文化財を学ぶ生涯学習の場としての役割も果たしており、水曜歴史講座や尼崎市史を読む会の開催、体験学習室の公開、夏休みこども歴史教室などさまざまな催しを行っています。毎年1・2月には市内の小学3年生が社会科学習のために来館し、楽しくにぎやかに昔の暮らしについて学んでいます。さらに教員向け研修会の開催や、視覚・聴覚障害者団体の受け入れなどに加え、包括連携協定に基づき市内の大学の公開講座に同館職員が出講したり商業施設での尼いも栽培に協力したりなど、地域活動への協力も積極的に行っています。
◇あなたも歴史博物館へ
博物館というと何だか敷居が高いイメージがありますが、同館は元校舎ですので、誰もがなじみがあり入りやすい雰囲気の博物館です。ぜひ、お気軽にお越しください
◆あまらぶクイズ
歴史博物館の正面玄関両サイドにある窓は何角形でしょう?
(1)五角形
(2)六角形
(3)八角形
答え:(3)八角形
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