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松本市長が施政方針を表明 “あまがさき”を次のステージに(1)

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兵庫県尼崎市

ID:1007964
第19回市議会定例会で、松本市長が令和6(2024)年度の施政方針を表明しました。
ここでは、施政方針の中から市政運営の基本的な考え方を中心にお伝えします

令和6(2024)年1月1日に発生した能登半島地震で亡くなられた皆さまに対し、心より哀悼の意を表するとともに、今なお、避難を余儀なくされている皆さまに対してお見舞い申し上げます。約30年前、本市が、阪神・淡路大震災を経験した際には、全国の多くの皆さまから、多大なるご支援をいただき、また、励まされ、互いに助け合うことの大切さを学びました。
今回は私たちが支援する立場です。
「必ずや能登半島は復興する」
そのような思いを持ちながら、今後も、被災地に対して最大限の支援を行ってまいります。
尼崎市長に就任してからの1年間は、政策の具体化に向け、市民の皆さまや職員と精力的に議論を行ってきました。
令和6年度は、具体的な施策として「実行・実現」させるフェーズです。施策評価などを通じて丁寧に効果を見極めるなど、フォローアップを強く意識し、時には柔軟に軌道修正を行いながら、尼崎の持続的な成長に向けた取り組みを着実に進めてまいります。

■令和6年度の重点項目
〔01〕子育てに係る支援と環境の充実
阪神間他都市と比較して高額となっている階層の保育料を、阪神間他都市水準以下に引き下げます。
また、児童ホームの開所時間を1時間延長し、併せて、児童の出欠把握や入退室記録の集計等のシステム化やWi-Fi環境の導入を実施します。
待機児童ゼロの実現と保育士確保の両立に向け、法人保育園等が保育補助者を雇用する際に必要な経費の一部補助などを行います。
さらに、産後ケアの取り組みとして、これまでの支援内容に「通所型」と「宿泊型」を新たに追加し、既存のメニューである「訪問型」の対象者を、希望するすべての産婦に拡充します。
令和5(2023)年度は、全国学力・学習状況調査で、小学6年生の結果が初めて全国平均に達しました。今後も引き続き、学力向上に向け取り組みを推進していきます。
いじめ重大事案が発生した際などに、弁護士から専門的な助言を得て、早期解決につなげられるよう、スクールロイヤーを設置します。
「校内サポートルーム・エリア」の整備を進め、自分のペースで学習・生活できる居場所を確保します。
併せて、学校に通うことが困難な子どもの状況に応じた柔軟なカリキュラムの編成が可能な「学びの多様化学校」の設置に向け、その在り方を早急に検討します。
また、そうした子どもの社会的な居場所であるフリースクールについて、兵庫県内で初めて利用料の一部補助を導入します。
市立幼稚園が、その強みを生かし、本市における就学前教育の水準を示す役割を果たすために、各関係機関などと連携を深めつつ、「尼崎市就学前教育ビジョン」の推進を図ります。

〔02〕まちの魅力向上に向けたエリアブランディングやマナー向上の推進
令和6年度は、兵庫県と連携し、戸建て住宅の取得に係る費用等の一部助成を行います。
さらに、ファミリー世帯の入居促進策として市営住宅の入居要件を緩和するなど、経済的負担の軽減を図ります。
魅力ある駅前空間を目指し、阪神尼崎駅北側の中央公園西側部分のリニューアルや阪急塚口駅前の整備、阪急園田駅前の道路拡幅と併せた整備などを予定しています。
また、北図書館を大井戸公園に移転整備するとともに、公園のリニューアル、子育て世帯に優しい周辺歩道の整備、新たな男女共同参画社会づくり等の拠点の整備などを一体的に行い、南武庫之荘エリアの魅力向上に向けた取り組みを進めます。
市内全域での暴力団事務所の運営禁止や、運営禁止違反に対する中止命令や罰則などを課すための規定整備を進めます。併せて、旧かんなみ新地の土地建物の買い取り・取り壊しを引き続き進めます。
受動喫煙とポイ捨てのないまちを目指し、指導強化を行うとともに、令和7(2025)年度からの過料徴収に向けた条例改正の準備などに取り組みます。

〔03〕地域経済の活性化と雇用促進・人材育成
ものづくり総合支援拠点を設置し、年間100件のイノベーション創出支援を行います。
併せて、本市の産業用地への戦略的な企業誘致や、既存企業が設備投資などを行える環境をつくるため、企業投資活動促進制度の見直しを検討します。
さらに、女性の正規雇用率が年齢とともに低下していくL字カーブの解消に向け、職業能力開発支援の取り組み強化などを行い、女性が活躍できる環境整備を進めます。
「あま咲きコイン」については、引き続きプレミアムキャンペーンを実施し、地域内経済循環のさらなる促進を図ります。
また、尼崎城において、展示の充実や英語版パンフレットの作成を行い、インバウンド需要の獲得を目指します。商店街においても、ホームページの多言語対応などにかかる費用の一部を補助し、まち全体で外国人観光客を「おもてなし」してまいります。
令和7年3月にゼロカーボンベースボールパークとして阪神タイガースファーム施設が本市に開設されることから、施設周辺周遊ツアーの実施などに取り組みます。また、大物公園のリニューアルに加え、大物川緑地の再整備を実施するなど、小田南公園周辺を起爆剤とした南部地域の活性化に取り組みます。

〔04〕市民サービス向上のためのDXの推進
アンケート調査の一元化や、市民向け・事業者向けのオンライン申請数の倍増に取り組みます。また、市役所内部の業務効率化を行い、令和7年度末までに1万時間の業務改善を目指します。さらに、試験のデジタル採点システムを導入し、教職員の負担軽減を進めます。

〔05〕次のステージに向けたさまざまな取り組み
複雑・複合化した課題を抱える人への重層的支援をさらに推進するため、現在の住居を失う恐れのある方に対し、入居支援相談や居住安定の継続支援などに取り組みます。
また、外国籍住民が増加する中、文化的違いを認め合い、地域を支え合う社会の実現に向け、「尼崎市多文化共生社会推進指針」の策定を進めます。
尼崎市公設地方卸売市場の再整備に当たっては、民間事業者から、にぎわいの創出や地域貢献につながるような提案を受けながら、地元に愛される施設となるよう、丁寧かつ着実に取り組みを進めてまいります。
地域主体の多様で自由な利用を可能とする協働型公園を目指し、大庄西中学校跡地の公園整備の設計に着手します。
また、休日夜間急病診療所の建て替えに当たっては、十分な待合スペースや駐車スペースの確保など工夫しながら、令和6年度から工事に着手します。

問合せ:都市政策課
【電話】6489-6138【FAX】6489-6793

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