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■File36 尼崎閘門(こうもん)(尼ロック)
本市の臨海地域にある尼崎閘門・通称「尼ロック」をご存じですか。閘門とは、2つの水門を交互に開閉することで海(水位が高い)と運河(水位が低い)の水位を調整し、海水が運河に流れ込まないようにしながら船が通れるようになっている水門のことです。
市域の約3分の1が海抜ゼロメートル地帯である本市にとって、尼ロックはどんな存在なのでしょうか。
◇アマを水害から守る日本最大級の閘門
臨海部の工業化により全国有数の工業都市として発展した本市では、工場の地下水のくみ上げが原因で地盤沈下が発生し、台風のたびに大きな被害が発生していました。
その対策として、運河の物流機能を維持しながら高潮や洪水などの浸水被害からまちを守るための閘門式防潮堤・尼ロックが、昭和30(1955)年に完成しました。あのレオナルド・ダ・ヴィンチが考案したという「パナマ運河式(両開き式)」が採用されており、その大きさは日本最大級です。
平成30(2018)年9月に発生した台風21号で近隣他市に大きな被害があった一方、本市での被害は一部の浸水被害のみでした。普段気にすることは少ないかもしれませんが、いざというときにはしっかりとまちを守ってくれる、それが尼ロックなんです。
◇船も通る人も集う尼崎の水辺で楽しもう
尼ロックがある尼崎運河では、荷物を積んだ船が行き交うだけでなくさまざまなイベントが開催されています。
運河クルーズと魚釣り、バーベキューが楽しめる「尼崎運河探検クルーズ」は、令和7(2025)年開催予定の大阪・関西万博で兵庫県の取り組みを発信する「ひょうごフィールドパビリオン」のプログラムに認定されています。
普段は尼ロックの施設内に入ることはできませんが、このクルーズではなんと、尼ロックを船で通ることができるんです!連日予約が埋まるこの大人気企画、今年度も申し込み受付中です。10月31日まで実施しますので、あまがさき観光局のホームページをチェックしてくださいね。
季節ごとのキャナル(運河)ウオーク(ID:1005198)や阪神南県民センター主催の尼ロック防災フェスティバルなども開催予定です。ぜひ尼崎の水辺の魅力にふれてみてください。
◆あまらぶクイズ
尼崎閘門は、何運河式の閘門でしょう?
(1)スエズ運河式
(2)キール運河式
(3)パナマ運河式
答え:(3)パナマ運河式
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