■クリーニングのトラブル
受け渡しの時には店の人と一緒に確認しましょう
事例1:浴衣をクリーニングに出した。刺繍の部分がボコボコした状態で戻ってきた。今までクリーニングでこのような状態になったことはない。苦情を言うとやり直してくれたが直っていなかった。業者から仕立てが悪いとか最初からボコボコになっていたなどと言われた。(70歳代女性)
事例2:冬休みに入ったので子どもの学生服をクリーニングに出した。受付時に店の人が点検していたが何も言われなかった。一週間後、引き取りに行くと黒カビのような汚れがついていた。業者は学生カバンの色が移ったものでクリーニングしたことで目立つようになったのではないかと言うが納得できない。(40歳代女性)
回答:クリーニングのトラブルでは原因を特定するのはきわめて困難です。クリーニングを出す時や、受け取る時には必ず店の人と一緒に衣類の状態を確認することが大切です。
Sマーク(厚生労働大臣が認可した「標準営業約款」に基づいて営業している店に付けられる)や、LDマーク(全国クリーニング生活衛生同業組合連合会の加盟店に付けられる)がある店舗では、トラブル解決のために「クリーニング事故賠償基準」を設けていますが、6カ月以内に申し出なければ補償されません。自社ルールを設けている業者もあるので事前に確認が必要です。また、受け取った後はカビや変色を防ぐためビニールカバーを外して収納しましょう。困ったときには消費生活センターに相談してください。
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