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■全国でも珍しい市街地に近い一庫ダム 完成から40年。そして未来へ
○市民の生活を支え、災害から守る
戦後の経済成長と人口急増による水不足、猪名川の氾濫による沿川の浸水被害などの問題に対処するため、猪名川支川一庫大路次川に一庫ダムが造られ、昭和58年に管理を開始し令和5年4月に40年を迎えました。
これまで、川西市をはじめ阪神地域の住民の飲み水となる水を川に安定供給するとともに、大雨の時には洪水の一部をため込むことで、水害の発生を防止したり、軽減したりしてきました。近年では、停滞する前線や大きな台風によって想定を超えるような大雨への対応が必要となる一方で、雨が少なく、川への用水補給が長く続くことによる極端なダム貯水量の低下が頻発していることから、ダムの果たすべき役割がますます大きくなってきています。
一庫ダムでは、最新の気象予測技術を活用した高度なダム操作で、大雨に対する事前放流や洪水調節などを行っています。また、日頃の用水補給では、24時間365日河川水位を監視して、皆さんが安心して生活できるようにダムからの放流量を調整しています。
○イベントを通じた交流 自然環境の保全・復元に取り組む
一庫ダムのイベントといえば、毎年11月に開催される「川西一庫ダム周遊里山ファンラン(旧:川西一庫ダム周遊マラソン大会)」。同イベントは、ダムの完成を記念して始められました。他にも「一庫大路次川でのアユの放流体験」や「流木ペインティング大会」など、自然環境の保全や復元をめざした取り組みを皆さんと一緒に行っています。
これからも自然環境の保全・復元に向けた取り組みや交流を継続しながら、市民の皆さんの暮らしを支えていきます。
問合せ:(独)水資源機構一庫ダム管理所
【電話】072-794-6671
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