かわにしならではのカルチャーを発信。あんな人やこんな場所、魅力的なグルメなどを紹介します。
■旧市立黒川小学校校舎の大きな転換期 過去からの財産を未来へ引き継ぐ
○歴史ある校舎里山の「顔」に
「日本一の里山」と呼ばれる黒川地区で、テレビドラマの舞台にもなった旧市立黒川小学校。同校は、昭和52年に休校となり、その後、木造平屋の校舎は公民館として使用されました。
風格のある玄関が特徴の北棟は明治37年、南棟は昭和22年の建築で、当時の姿と変わらず現在も使用されています。その希少性や歴史性、地域性を有した貴重な資源として、平成21年に県の景観形成重要建造物に指定されました。
しかし、地域の子どもが減り続け、休校から再開のめどが立たなくなり令和5年3月に廃校。里山保全活動や里山スクールを行う地域の交流拠点「黒川里山センター」として生まれ変わりました。両棟とも保存活用しながら、民間事業者が施設運営を行っています。
○今では珍しい貴重なガラスを寄贈
同校で使用されている希少な「銀線ガラス」。太平洋戦争終戦後にGHQ(連合国最高司令官総司令部)が校舎専用の窓ガラスの生産を旭硝子(株)(現:AGC)に打診して作られました。表面を突起させた複数の線が入っているのが特徴です。大阪府板硝子商工業協同組合から、この貴重なガラスを残したいという思いを受け、令和5年11月に、市は貴重な銀線ガラスの一部を寄贈しました。
○みんなの思いと支援で守る
現在、同小学校校舎の耐震改修工事を計画。工事にかかる費用の一部をクラウドファンディングで令和6年1月30日(火)まで募集しています。皆さんの協力をお願いします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>