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〔特集〕守ろう。自転車ルール(1)

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兵庫県川西市

多くの人が気軽に乗っている自転車。実は最近、市内で自転車事故が多発しています。
4月から乗車用ヘルメットの着用が努力義務化されたこの機会に、今一度交通ルールや事故を起こさないための対策を確認しましょう。

◆全年齢の乗車用ヘルメット着用が努力義務化
道路交通法が一部改正され、自転車利用者の乗車用ヘルメット着用が努力義務化されました。
自転車乗用中の死亡事故の内、約6割が頭部の損傷によるものです。
乗車用ヘルメットを正しく着用することで、頭部損傷による死亡の割合を2分の1に減らすことができると言われています。自転車に乗るときは命を守るために、乗車用ヘルメットを積極的にかぶりましょう。

◆事故件数が県内ワースト4位
市の過去3年間(令和2年~4年)の人口一万人当たりの自転車関係事故件数は、県内で4番目に多い状況です。それを受けて、6年3月31日(日)まで、市は「自転車交通安全対策重点推進地域」に指定されました。
悲惨な事故を減らすためには、一人一人が交通ルールを守らなければいけません。
今回は、自転車事故を引き起こさない、遭わないために一人一人ができる対策や、市などが行っている取り組みを紹介します。

◆自転車乗用中のヘルメット着用状況別の致死率(平成30~令和4年合計)

出典:警察庁ホームページ


出典:県「自転車の交通事故の現状(令和3年)」

■交通安全はルールを守ることから。常に潜んでいる危険を意識して
(一社)川西交通安全協会 会長 住野敦浩さん
◇原因者の約半数が24歳以下
自転車の事故件数が県内全体では年々減っているにも関わらず、市は減少しているとは言えません(下表参照)。
5・6月にかけて、自転車事故が増加傾向にあります。4月は新学期を迎えたり、環境が変わったりすることで、緊張や用心する人が多いですが、5・6月になると環境に慣れることで油断が生まれ、事故が増えてしまうのでしょう。
また、実は自転車事故の原因者の約半数が24歳以下なんです。片手にスマートフォンや飲み物を持ちながら運転したり、並走して話しながら走ったり。何気なくしている交通ルール違反が事故を引き起こし、取り返しのつかないことにつながってしまいます。

◇朝8時台に事故が多発
自転車事故の発生が最も多い時間帯は朝の8時台。通学や通勤など、みんな目的地へ急いで向かっているということが共通しています。
当事者の多くが、自分の運転を上手だと思っているんです。過信せず、常に危険があるかもしれないと思って運転してほしいです。

◇ヘルメットの着用を
乗車用ヘルメットは、事故が起こったとき、自分の命を守るための重要なアイテムです。もともと13歳未満は着用が努力義務化されていましたが、4月から全年齢が対象に。しかし、着用している人はまだまだ少ない状況です。どんな自転車に乗るときでも、また近くに行くときでも、忘れず着用しましょう。

◆自転車の事故件数
県全体では年々減少傾向ですが市は令和3年に急増。4年も依然として多い状況が続いています。

◇兵庫県

◇川西市

■知っていますか。自転車安全利用五則
1.自転車は車道が原則、左側を通行。歩道は例外、歩行者優先
歩道を通行できる箇所は道路標識で指定されています。歩道を通行するときは車道側に寄って、歩行者を優先しましょう。ただし、13歳未満の子どもや70歳以上の高齢者、体が不自由な人は全ての歩道を通行できます。

2.交差点では信号と一時停止を守って安全確認
信号機のある交差点では、信号に従わなければいけません。信号機のない交差点で、一時停止の標識がある場合は、一時停止を。狭い道から広い道に出るときは、徐行して安全確認をしましょう。

3.夜間はライトを点灯
夜間、自転車で道路を走るときは、前照灯と尾灯(または反射器材)を付けなければいけません。

4.飲酒運転は禁止
酒気を帯びて自転車を運転することは禁止されています。
その他、並走や二人乗り、過積載、ブレーキ不良自転車の運転なども禁止されています。

5.ヘルメットを着用
同乗者も含め全ての自転車利用者は、乗車用ヘルメットを正しく着用するよう努めなければいけません。

問い合わせ:交通政策課
【電話】072-740-1184

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